現地の動き - Pick Up

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    124: Farm to Fork(農場から食卓まで): フードシステムを通じた気候変動対策強化

    2020年9月1日、国連環境計画(UNEP)・世界自然保護基金(WWF)・非営利組織であるEAT・Climate Focusは、報告書「フードシステムのため各国による自主的な取り組みを強化せよ」を公表し、温室効果ガス排出削減機会を逃さないよう、各国が採択すべき対策について提案しました。G20のような先進国では食品消費・廃棄分野でより野心的なターゲットを設定すべきなのに対し、食料安全保障に課題を抱える途上国では持続的で強靭なフードシステム構築への支援が必要です。

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    123. Lancet Planetary Health: 新型コロナウイルス感染症と国連気候変動枠組条約(UNFCCC)におけるフードシステムの未来

    020年8月、Lancet Planet Health誌にて、「新型コロナウイルス感染症と国連気候変動枠組条約(UNFCCC)のもとでのフードシステムの未来」論説が発表されました。COVID-19パンデミックと気候危機という2つの危機は、双方とも最も脆弱な社会層への影響が大きく、グローバルフードシステムの転換の必要性を強調しています。

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    122. CIFOR: 2050年に90億人の食料安全保障を満たすために  ― 森林へのインパクトは?

    国際林業研究センター (CIFOR) 研究者らは、Global Environmental Change誌に論文「2050年に90億人の食料安全保障を満たすために―森林へのインパクトは?」を公表しました。本研究は、世界的な農業森林土地利用モデルのレビューを行い、人口増に伴う食料需要の増大がもたらす森林面積への影響予測について整理しました。炭素税、植林、森林破壊規制、作物生産性向上、フードロスの削減、カロリー過剰な食生活の抑制、等の措置を講じることで、農地拡大に対する森林保全と気候変動緩和双方に貢献することが期待されます。

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    121. IMF: COVID-19: 支援がなければ、低所得開発途上国は失われた10年に直面しうる

    2020年8月27日、国際通貨基金 (IMF)は、ブログ記事「新型コロナウイルス感染症 (COVID-19):支援がなければ、低所得開発途上国は失われた10年に直面しうる 」を発表しました。パンデミックによって「教育機会の喪失により永久的に機会喪失のダメージを負ったCOVID世代」を生み出さないためにも、国際コミュニティによる支援がカギとなります。

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    120. The Conversation. 深刻化するアフリカの食料安全保障問題 ― なぜ解決には信頼できるデータが必要か

    2020年8月27日、オンライン・フォーラムであるThe Conversationにて、ヨハネスブルグ大学教授らが、「深刻化するアフリカの食料安全保障問題 ― なぜ解決には信頼できるデータが必要か」 との論考を発表しました。中長期的に強靭で統合された地域農業システムを確立する上で、市場参加者・食料生産・価格に関する正確でタイムリーな情報へのアクセスの必要性を強調しました。

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    119. JIRCAS創立50周年記念国際シンポジウム2020

    国際農研は1970年に農林省熱帯農業研究センターとして創立され、今年50周年を迎えました。このたび、11月10日(火)に、創立50周年を記念した国際シンポジウムを開催します。本年は、「ポスト・コロナ時代のグローバル・フードシステムをとりまく地球規模課題の展開と農林水産業研究における国際連携の役割」をテーマに、ウェビナー形式での開催を予定しております。プログラム詳細や参加方法については、後日HPにて発表します。

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    118. 国連気候変動年次報告 2019

    2020年8月20日、国連は、気候変動枠組条約(UNFCCC)のもとでの政府間交渉や事務局の活動をとりまとめた「国連気候変動年次報告」を発表しました。本書は、気候変動を「地球の緊急事態: A Planetary Emergency」と捉え、手遅れになる前に、生産・消費の方法とエネルギーの調達方法を抜本的に変え、エコシステムの保護を通じ、気候ストレスに対する強靭性を強めるためのグローバルな協調を要請しています。

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    117. グローバル多次元貧困指標 2020

    グローバル多次元貧困指標(the global Multidimensional Poverty Index: MPI)は、100以上の開発途上国をカバーする多次元貧困を測る国際的な指標であり、保健・教育・生活水準の急激な悪化を捉えることで、従来の貨幣ベースによる貧困指標を補完することを目指しています。オックスフォード貧困・人間開発イニシアチブ(OPHI)と国連開発計画(UNDP)は、共同で「グローバル多次元貧困指標2020年」を発表しました。 

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    116. 2020年アース・オーバーシュート・デイ

    アース・オーバーシュート・デイ(Earth Overshoot Day)とは、特定の年において人類の生態系資源やサービスに対する需要が地球による再生供給能力を超えてしまう日として定義されます。2020年のアース・オーバーシュート・デイは、コロナウイルス感染症・パンデミックのカーボン・フットプリント減少等の影響を考慮して、2019年よりも3週間ほど遅い8月22日と決定されました。一方、パンデミックによりグローバル・フードシステムが寸断されたものの、フードロスや貧困層の栄養問題の悪化を伴ったことから、フード・フットプリントについては減少なしと想定しました。

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    115. Biofuture Platform: ポスト・コロナの経済復興策として各国政府が取り入れるべき5つの原則

    2020年8月12日、世界20か国が参加するバイオエコノミーの推進を目的とする国際イニシアチブBiofuture Platformは、国際再生可能エネルギー機関(IRENA)、グローバル・バイオエネルギー・パートナーシップ(GBEP)と共同で策定した、ポスト・コロナの経済復興策として各国政府が取り入れるべき5つの原則を発表しました。

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    114. JIRCAS-FFTC国際イネいもち病ワークショップの開催

    2020年9月18日、日本時間の10:00-17:30にかけて、JIRCAS-FFTC国際イネいもち病ワークショップと題する国際ワークショップをweb会議で開催します。このワークショップは国際農林水産業研究センター(国際農研:JIRCAS)と台湾にあるアジア太平洋食糧肥料技術センター(FFTC)の共同主催で行われます。

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    113. 世界銀行:食料安全保障と新型コロナウイルス感染症

    新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミックのもとで、移動規制や所得機会の損失によっても、農業ビジネス・市場での十分な食料供給・人々による十分な食料入手手段が滞ることがないよう、各国や国際機関は努力を行っています。世界銀行は、刻々と変わる農業・食料事情について、世界銀行やパートナーによる情報を更新・提供しています。

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    112. Food Security: アフリカにおける貿易と食料安全保障の有効化

    2020年8月14日、Food Security誌にて、論文「アフリカにおける貿易と食料安全保障の有効化」が公表されました。本論文は、輸出入にかかわる書類作業にかかる時間や費用の削減を通じた貿易障壁の解消が、アフリカにおける食料安全保障の向上につながるとの分析を行っています。

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    111. Food Security誌 COVID-19特集号:フードシステムの分断と強靭性メカニズムのマッピング

    2020年8月4日、Food Security誌は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の展開に触発された特集号を組み、編集委員会はローカル及びグローバルにフードシステムを分断させ食料安全保障を脅かす危機についての論考「フードシステムの分断と強靭性メカニズムのマッピングMapping disruption and resilience mechanisms in food systems.」を発表しました。

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    110. Nature Climate Change: 新型コロナウイルス感染症に起因する現在そして将来のグローバル気候インパクト

    2020年8月6日、Nature Climate Change誌にて、「新型コロナウイルス感染症に起因する現在そして将来のグローバル気候インパクト」論文が公表されました。著者らの分析によると、パンデミック対応の移動規制等による冷却効果は無視できるほど小さいことが推計される一方、「グリーン」な経済刺激策と化石燃料投資への削減により、2050年まで0.3℃の温暖化を回避することは可能であるとしました。

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    109. ビル・ゲイツ ― 新型コロナウイルス感染症は悲惨であるが、気候変動はそれ以上の影響をもたらしうる

    2020年8月4日、ビル・ゲイツ氏はブログを更新しました。ゲイツ氏は、新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)は悲惨であるが、気候変動はそれ以上の影響をもたらしうるとし、現在の危機からの教訓をもとに、科学やイノベーションに基づく行動、異分野連携、早急な行動、を提言しました。

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    108. 世界野菜センター: マダガスカルの伝統野菜に勢いをつける

    世界野菜センター(World Vegetable Center;World Veg) のRitha Luoga と Sognigbe N’Danikouは、World Veg のホームページに「マダガスカルにおける伝統野菜の利用」についての記事を公表しました。著書らは、マダガスカルにおける野菜遺伝資源の保全、食料と栄養の安全保障、農家の収入向上における伝統野菜の重要性について、報告しました。

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    107. Carbon Brief: 2020年は史上1番目か2番目に暑い年に

    2020年8月11日、日本でも数か所で40度を超える気温が記録されました。イギリスで気候変動関連の情報提供を行うCarbon Briefは、7月30日、2020年は史上1番目か2番目に暑い年になりうるとの論考を発表しました。グローバルな表面温度は2020年上半期、2016年に匹敵するほど例外的に高い値を示しました。熱帯太平洋地域でとりわけ強いエルニーニョ現象が見られた2016年と違い、今年はこれまでのところエルニーニョ現象が「中立的」であることを踏まえれば、著しい高気温を記録していると言えます。

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    106. 世界銀行 パンデミックを超えて:フードシステムをよりよい軌跡に導くためのデジタル革命 

    2020年8月6日、世界銀行は、「 パンデミックを超えて:フードシステムをよりよい軌跡に導くためのデジタル革命」論考を発表しました。本論考では、広大なフードシステムにおいて蔓延する情報の非対称性と取引費用問題を正し、より包括的で強靭性があり持続的なモデルへの転換の必要性について議論します。

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    105. 世界経済フォーラム COVID-19不況に対抗するには、フードシステムに投資せよ

    世界経済フォーラム(World Economic Forum)にて、国連食糧農業機関(FAO)と欧州復興開発銀行(EBRD)は、「世界経済フォーラム COVID-19不況に対抗するには、フードシステムに投資せよ」との論考を発表しました。経済を刺激し、フードサプライチェーンを強靭化するための施策として、地域経済統合、食料安全性保障、地域レベルでのフードシステム強化、の三つが提案されています。