現地の動き - Pick Up

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    117. グローバル多次元貧困指標 2020

    グローバル多次元貧困指標(the global Multidimensional Poverty Index: MPI)は、100以上の開発途上国をカバーする多次元貧困を測る国際的な指標であり、保健・教育・生活水準の急激な悪化を捉えることで、従来の貨幣ベースによる貧困指標を補完することを目指しています。オックスフォード貧困・人間開発イニシアチブ(OPHI)と国連開発計画(UNDP)は、共同で「グローバル多次元貧困指標2020年」を発表しました。 

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    116. 2020年アース・オーバーシュート・デイ

    アース・オーバーシュート・デイ(Earth Overshoot Day)とは、特定の年において人類の生態系資源やサービスに対する需要が地球による再生供給能力を超えてしまう日として定義されます。2020年のアース・オーバーシュート・デイは、コロナウイルス感染症・パンデミックのカーボン・フットプリント減少等の影響を考慮して、2019年よりも3週間ほど遅い8月22日と決定されました。一方、パンデミックによりグローバル・フードシステムが寸断されたものの、フードロスや貧困層の栄養問題の悪化を伴ったことから、フード・フットプリントについては減少なしと想定しました。

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    115. Biofuture Platform: ポスト・コロナの経済復興策として各国政府が取り入れるべき5つの原則

    2020年8月12日、世界20か国が参加するバイオエコノミーの推進を目的とする国際イニシアチブBiofuture Platformは、国際再生可能エネルギー機関(IRENA)、グローバル・バイオエネルギー・パートナーシップ(GBEP)と共同で策定した、ポスト・コロナの経済復興策として各国政府が取り入れるべき5つの原則を発表しました。

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    114. JIRCAS-FFTC国際イネいもち病ワークショップの開催

    2020年9月18日、日本時間の10:00-17:30にかけて、JIRCAS-FFTC国際イネいもち病ワークショップと題する国際ワークショップをweb会議で開催します。このワークショップは国際農林水産業研究センター(国際農研:JIRCAS)と台湾にあるアジア太平洋食糧肥料技術センター(FFTC)の共同主催で行われます。

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    113. 世界銀行:食料安全保障と新型コロナウイルス感染症

    新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミックのもとで、移動規制や所得機会の損失によっても、農業ビジネス・市場での十分な食料供給・人々による十分な食料入手手段が滞ることがないよう、各国や国際機関は努力を行っています。世界銀行は、刻々と変わる農業・食料事情について、世界銀行やパートナーによる情報を更新・提供しています。

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    112. Food Security: アフリカにおける貿易と食料安全保障の有効化

    2020年8月14日、Food Security誌にて、論文「アフリカにおける貿易と食料安全保障の有効化」が公表されました。本論文は、輸出入にかかわる書類作業にかかる時間や費用の削減を通じた貿易障壁の解消が、アフリカにおける食料安全保障の向上につながるとの分析を行っています。

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    111. Food Security誌 COVID-19特集号:フードシステムの分断と強靭性メカニズムのマッピング

    2020年8月4日、Food Security誌は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の展開に触発された特集号を組み、編集委員会はローカル及びグローバルにフードシステムを分断させ食料安全保障を脅かす危機についての論考「フードシステムの分断と強靭性メカニズムのマッピングMapping disruption and resilience mechanisms in food systems.」を発表しました。

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    110. Nature Climate Change: 新型コロナウイルス感染症に起因する現在そして将来のグローバル気候インパクト

    2020年8月6日、Nature Climate Change誌にて、「新型コロナウイルス感染症に起因する現在そして将来のグローバル気候インパクト」論文が公表されました。著者らの分析によると、パンデミック対応の移動規制等による冷却効果は無視できるほど小さいことが推計される一方、「グリーン」な経済刺激策と化石燃料投資への削減により、2050年まで0.3℃の温暖化を回避することは可能であるとしました。

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    109. ビル・ゲイツ ― 新型コロナウイルス感染症は悲惨であるが、気候変動はそれ以上の影響をもたらしうる

    2020年8月4日、ビル・ゲイツ氏はブログを更新しました。ゲイツ氏は、新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)は悲惨であるが、気候変動はそれ以上の影響をもたらしうるとし、現在の危機からの教訓をもとに、科学やイノベーションに基づく行動、異分野連携、早急な行動、を提言しました。

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    108. 世界野菜センター: マダガスカルの伝統野菜に勢いをつける

    世界野菜センター(World Vegetable Center;World Veg) のRitha Luoga と Sognigbe N’Danikouは、World Veg のホームページに「マダガスカルにおける伝統野菜の利用」についての記事を公表しました。著書らは、マダガスカルにおける野菜遺伝資源の保全、食料と栄養の安全保障、農家の収入向上における伝統野菜の重要性について、報告しました。

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    107. Carbon Brief: 2020年は史上1番目か2番目に暑い年に

    2020年8月11日、日本でも数か所で40度を超える気温が記録されました。イギリスで気候変動関連の情報提供を行うCarbon Briefは、7月30日、2020年は史上1番目か2番目に暑い年になりうるとの論考を発表しました。グローバルな表面温度は2020年上半期、2016年に匹敵するほど例外的に高い値を示しました。熱帯太平洋地域でとりわけ強いエルニーニョ現象が見られた2016年と違い、今年はこれまでのところエルニーニョ現象が「中立的」であることを踏まえれば、著しい高気温を記録していると言えます。

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    106. 世界銀行 パンデミックを超えて:フードシステムをよりよい軌跡に導くためのデジタル革命 

    2020年8月6日、世界銀行は、「 パンデミックを超えて:フードシステムをよりよい軌跡に導くためのデジタル革命」論考を発表しました。本論考では、広大なフードシステムにおいて蔓延する情報の非対称性と取引費用問題を正し、より包括的で強靭性があり持続的なモデルへの転換の必要性について議論します。

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    105. 世界経済フォーラム COVID-19不況に対抗するには、フードシステムに投資せよ

    世界経済フォーラム(World Economic Forum)にて、国連食糧農業機関(FAO)と欧州復興開発銀行(EBRD)は、「世界経済フォーラム COVID-19不況に対抗するには、フードシステムに投資せよ」との論考を発表しました。経済を刺激し、フードサプライチェーンを強靭化するための施策として、地域経済統合、食料安全性保障、地域レベルでのフードシステム強化、の三つが提案されています。

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    104. Science: パンデミック予防のための生態学と経済学

    2020年7月24日、Science誌にて、「パンデミック予防のための生態学と経済学」論考が公表されました。本論文では、かつてないスピードでの熱帯林喪失・分断化と野生動物貿易による感染症の監視・予防コストについて評価します。分析によると、予防的措置に伴うコストは、これら病原菌が発現してからの対応策に伴う経済・死亡コストよりもずっと少なくすみます。一方、Reutersによると、2020年8月1日、世界最大の熱帯雨林であるアマゾンにおける火事が去年の7月より28%増加、環境保全上史上最悪であった昨年の記録を繰り返しかねないと懸念されています。

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    103. Science: グローバル食料安全保障への新型コロナウイルス感染症リスク

    2020年7月31日、国際食糧政策研究所(IFPRI)研究者らは、Science誌にて、「グローバル食料安全保障への新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) リスク」論考を発表しました。本論説では、COVID-19が食料安全保障にもたらした脅威を明らかにし、グローバルな医療危機がグローバルな食料危機へとエスカレートするのを防ぐために政治家が考慮しなければならない対応について論じています。

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    102. 国際食糧政策研究所(IFPRI)新型コロナウイルス感染症による世界の食料安全保障に関する影響のまとめ・追跡ツール

    国際食糧政策研究所(IFPRI)は、電子書籍として、「新型コロナウイルス感染症と世界の食料安全保障(COVID-19 & Global Food Security)」を発刊しました。本書は、世界的なパンデミックが世界の貧困、食糧安全保障、栄養、食料貿易、サプライチェーン、ジェンダー、雇用にどう影響しているか、また、さまざまな政府介入およびこれらの教訓をどのように使用して将来のパンデミックに備えられるかについての考察を行い、主要な洞察と分析をまとめています。

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    101. Food Security誌: COVID-19における栄養のための強靭なアグリ・フードシステム

    国際馬鈴薯センター(CIP)の研究者らは、Food Security誌において、「COVID-19における栄養のための強靭なアグリ・フードシステム」論文を発表しました。論文は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の不確実性の中、世界の貧困層の食料・栄養安全保障を守るためには生産と市場の多様化戦略を優先すべきとしました。その上で、高収量で収穫までの時間が短い作物ながらローカル市場での需要が高く、国際価格の急騰から遮断されているという比較優位を持つジャガイモやサツマイモなどの栄養成分強化作物の役割を論じました。

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    100. サバクトビバッタに関するFAQ〜よくある質問と回答

    2020年3月に開始した本Pick Upも100記事目となりました。世界では新型コロナウイルスの感染拡大が大きな問題になっていますが、その陰で、サバクトビバッタも東アフリカ、アラビア半島、南インドにおいて大発生し、大きな問題になっています。国際農研ではサバクトビバッタの防除法の開発に向けた生態学的研究を実施していますが、サバクトビバッタに関する質問が国際農研に多く寄せられています。「サバクトビバッタに関するFAQ〜よくある質問と回答」を作成しましたので、サバクトビバッタに関心のある方はこちらもご覧ください。

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    99. 世界種子貯蔵庫のある北極圏スバルバル諸島で史上最高21.7度観測

    2020年7月26日、AFPは、北極点から約1000キロに位置するノルウェー領スバルバル諸島(Svalbard Islands)において、25日、史上最高気温の21.7度を観測したこと報じました。スバルバル諸島には、グローバル作物多様性トラストによって、2008年から世界各地の種子を保管しているスバルバル世界種子貯蔵庫(Svalbard Global Seed Vault)も設置されています。今回の史上最高気温を記録した気候状況が貯蔵庫の維持に支障をきたすのであれば、作物多様性に基づく農業生物基盤そのものを脅かしかねません。

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    98. The Lancet:新型コロナウイルスによって消耗症の子供が670万人増加

    医学雑誌ランセット誌(The Lancet)に「新型コロナウイルスが子供の栄養不良と栄養関連死に与える影響」というコメントが掲載されました。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミックによる経済、食料、健康システムの混乱は、あらゆる形態の栄養不良を悪化させ続けると予想され、消耗症の子供が670万人増加すると見込まれています。