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415. 森のアイスクリーム『チェリモヤ』

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415. 森のアイスクリーム『チェリモヤ』

国際農研の熱帯・島嶼研究拠点(熱研)の第15回熱研一般公開が11月8日(月)から始まりました。

熱研は観光地としても人気の石垣島にあり、国内亜熱帯地域のなかで数少ない熱帯雨林気候という環境を生かして熱帯作物の遺伝資源の保存と評価・育種素材の開発・品種育成などを行っています。開催中の一般公開では、熱帯果樹『チェリモヤ』の魅力に迫ります。

2021年は、果実と野菜を摂ることによってもたらされる栄養上・健康上の利点について世界的に認識を深めることを目的として国連が定めた「国際果実野菜年」です。熱帯果樹に興味を持っていただくチャンスですね!

チェリモヤ(学名:Annona cherimola Mill.)は、バンレイシ科バンレイシ属の小高木で、南米アンデス高地原産のトロピカルフルーツです。

日本ではまだあまりなじみがありませんが、果肉は桃や洋ナシのように柔らかくジューシーで、しっかりした甘味と爽やかな酸味がとても美味しいため、マンゴー・マンゴスチンなどと並んで世界3大フルーツにも数えられます。また、甘く滑らかな食感であることから、「森のアイスクリーム」とも例えられます。

原産地は標高1000~2000mの熱帯高地で、年間を通して20℃前後の涼しい気候のため、赤道直下原産なのにもかかわらず30℃以上の高温に弱く、亜熱帯果樹に分類されることも多いです。

このような特性を持つチェリモヤは、熱帯雨林気候の石垣島でうまく栽培することが可能なのでしょうか?

一般公開ミニ講演では、
『森のアイスクリーム チェリモヤ ~石垣島での栽培の可能性~』と題して、

  • チェリモヤの特徴
  • 世界最大の生産地(実は南米じゃないのです)
  • チェリモヤの仲間たち(台湾名産、お釈迦様に見える果物も?)
  • チェリモヤの弱点(夏バテが悩みです)
  • チェリモヤの品種(たくさん揃えてます)
  • 石垣島での栽培の可能性
  • 石垣島でチェリモヤを作ることのメリット

について説明しています。


*一般公開は14日(日)までとなっております。
是非、ご参加ください。

第15回熱研一般公開(オンライン)
日程:2021年11月8日(月)~14日(日)
リンク:https://www.jircas.go.jp/ja/event/2021/tarfopenhouse

(熱帯・島嶼研究拠点 松田大志)

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