現地の動き - Pick Up

現地の動きから検索

  • Pick Up

    684. 世界の食・農業に関する数字

    今日の食料システムは、環境面からも持続的で万人に公正なあり方で健康に資する食を提供するという点からは大きく逸脱していると認識されており、イノベーションによる解決を模索することが世界的潮流になっています。同時に、世界の農業の在り方は極めて多様で、万能な技術・解決策はなく、戦略策定には世界の農業の多様な現状に関する情報を常にアップデートしていくことが必要となります。本日は、国連食糧農業機関(FAO)2022年の世界食糧農業統計報告書の紹介ページから、世界の食・農業に関する数字を取り上げてみたいと思います。
  • Pick Up

    683. 生物多様性保全に向けた歴史的な国際合意

    12月7日よりカナダ・モントリオールで開催されていた国連生物多様性条約第15回締約国会議(COP15)が12月19日に閉会しました。2030年までに世界の陸域・海域の少なくとも30%以上の保全を目指す「30 by 30」コミットメントの合意に達したことは、気候変動でのパリ協定にも匹敵すると歓迎されています。農林水産業分野に関しては、生物多様性の持続的な利用・革新的なアプローチを通じた長期的な生産システムの強靭性と効率性への貢献が謡われ、食料廃棄物を半分に削減することも盛り込まれました。
  • Pick Up

    682. セミナー「栄養改善と生活向上に資するローカル・ランドスケープ由来の食利用を促進するための科学と伝統知の適用」開催報告

    先週12月12日、ハイブリッド・セミナー「栄養改善と生活向上に資するローカル・ランドスケープ由来の食利用を促進するための科学と伝統知の適用」が無事開催されました。当日は、アフリカやアジアにおいて栄養改善や所得向上に貢献する伝統・ローカル食の利用促進・遺伝資源保全や活用に取り組む専門家に講演いただき、遺伝資源の多様性や文化的価値を保全しつつ、対象コミュニティの栄養・環境・経済ニーズを満たす上でローカルな食の多様性の潜在性を最大化する方法について、参加者と活発な意見交換が行われました。
  • Pick Up

    681.国際農研招聘研究員の齋藤和樹氏が、第七回 食の新潟国際賞 21世紀希望賞を受賞

    11月29日(火)に新潟市朱鷺メッセ新潟コンベンションセンターの国際会議室(マリンホール)にて、第7回食の新潟国際賞表彰式・受賞者記念講演を開催されました。この賞は、食と農業に関する分野での問題解決などに尽力した人に贈られる賞であり、国際農研招聘研究員の齋藤和樹氏が 21世紀希望賞を受賞しました。
  • Pick Up

    680. 生物多様性に影響を及ぼす5大要因

    現在、国連生物多様性条約第15回締約国会議(COP15)が開催され、世界のリーダーが生物多様性の喪失を反転するための合意に向けた協議を行っていると報道されています。今日は、自然改変・生物多様性喪失の5大要因について振り返ります。
  • Pick Up

    679. 2022年11月 世界食料価格動向 

    国連食糧農業機関(FAO)は、12月初旬、世界食料価格動向を公表しました。2022年11月の値は平均135.7ポイントで、植物油と砂糖を除き殆どのサブ指標は月レベルでの下落を示し、植物油と砂糖の価格上昇を相殺し、全体的に殆ど変動はありませんでした。国際価格は一時に比べ落ち着きを見せていますが、世界銀行によると、世界の多くの国で食料価格のインフレが報告されています。
  • Pick Up

    678. 世界栄養報告2022:より大きな行動へのより強いコミットメント

    今月、2022年世界栄養報告(2022 Global Nutrition Report)が発行されました。昨年の東京栄養サミットで作成されたコミットメントについて分析しています。
  • Pick Up

    677. 食料生産の環境への影響

    食料生産は世界の温室効果ガス排出量の26%を占め、世界の淡水取水量の 70%を利用するなど、我々が何を食べどのように生産を行うかは、気候変動対策、水ストレス・汚染削減、土地の再生、世界の野生生物保護、の実現に大きく影響します。欧州連合(EU)がEU市場において森林破壊・劣化につながる食品規制の法整備に合意したことが報道され、世界各国・地域の戦略にも影響を与えると考えられます。
  • Pick Up

    676. JICA-JISNASフォーラム「食料安全保障をめぐる世界の動向と農学系大学・学部における人材育成」

    12月19日、JICA-JISNASフォーラム「食料安全保障をめぐる世界の動向と農学系大学・学部における人材育成」がハイブリッド開催されます。国際農研も登壇する予定の本フォーラムでは、食料安全保障をめぐる世界の動向を踏まえ、日本による国内外での取り組みについて見識を深めるとともに、この課題解決を担う農学系大学・学部における留学を含む人材育成の実態・課題・改善策について議論を深めます。
  • Pick Up

    675. 孤児作物の遺伝資源多様性研究の重要性

    世界では20億人以上が、「隠れた飢餓」と呼ばれる深刻な微量栄養素の不足に苦しんでいます。近年、孤児作物と呼ばれる十分に活用されていない作物や遺伝資源を効果的に利用することが注目されています。国際農研は、共同研究機関とともに、アジア地域の伝統的な野菜「ヒユナ」(Amaranthus tricolor L.)の遺伝的多様性を世界で初めて解明しました。来週12月12日に開催されるセミナーでは、「ヒユナ」研究についての発表も行われる予定です。ぜひお申込みください。
  • Pick Up

    674. 東京栄養サミットから1年

    ちょうど1年前の2021年12月7日~8日、東京で「東京栄養サミット2021」(N4G:Tokyo Nutrition for Growth Summit 2021)が開催されました。今日は、昨年Pick Upで取り上げた記事から、東京栄養サミットについて振り返ります。
  • Pick Up

    673. 生物多様性に関する国際目標への合意に向けて

    2022年も残すところひと月をきった今日この頃ですが、年の初めにPick Upで、2022年は生物多様性アジェンダ達成の運命を握る年である、という話題を紹介しました。2030年までに生物多様性の喪失を減速させ、2050年までに生物多様性が保全される目標を定めるグローバル生物多様性枠組みが議論される予定の国連生物多様性条約第15回締約国会議(COP15)が、本日12月7日から始まります。
  • Pick Up

    672. JIRCAS国際シンポジウム2022「持続可能な食料システムにおける零細漁業と養殖業の役割」開催報告

    令和4年11月22日(火)、国際農研は、農水省、水産研究・教育機構の後援を受け、JIRCAS国際シンポジウム2022「持続可能な食料システムにおける零細漁業と養殖業の役割」をハイブリッド開催しました。
  • Pick Up

    671. 世界土壌デー2022

    「世界土壌デー(World Soil Day)」は、土壌資源に対する理解を深め、土壌の健全性の重要性を認識し、その持続的管理を提唱する場として、毎年12月5日に開催されています。今年は、「土壌-食料のはじまりSoils: Where food begins」をテーマに開催されます。国際農研は、アフリカにおける土壌肥沃度管理や貧栄養土壌での生産性向上を目標とした技術開発や、情報発信、啓蒙活動を行っています。
  • Pick Up

    670. 食料システムにおける農業多様性の役割

    過去数十年間にわたる食料システムのグローバル化により、農業多様性が喪失してきました。農業多様性の回復は、食料システムの強靭性向上だけでなく、栄養ある食の供給にとっても必要です。Nature誌で発表された論文は、土地固有の食料システムは生態学的および社会経済的持続性を保証するものであり、政策・科学議論において主流化される必要性を主張しました。
  • Pick Up

    669. 世界の水資源

    気候変動のインパクトは、干ばつや洪水の頻度・強度の増加、降雨パターンの変化、氷河融解、といった水にまつわる現象を通じ、実感されることが多いようです。世界気象機関(WMO)が、地球の水資源に対する気候・環境・社会変化の影響評価を試みた最初の「世界水資源白書 State of Global Water Resources 」によると、2021年は、気候変動とラニーニャ現象による降雨パターンの影響を受け、世界の多くの地域で乾燥状態を観測しました。
  • Pick Up

    668. 貧困と繁栄の共有2022

    COVID-19パンデミックに加えウクライナ戦争の影響を受け、2030年までに極度の貧困を撲滅するという世界目標の達成が著しく困難になっています。世界銀行による「貧困と繁栄の共有2022-進路の修正 (Poverty and Shared Prosperity 2022 : Correcting Course)」は、COVID-19とウクライナ戦争による世界の貧困への影響を包括的に分析し、低・中所得国における貧困削減達成の前提となる成長・発展を支える包括的な政策改革を提案しています。
     
  • Pick Up

    667. 世界肥料市場・政策動向

    ロシアによるウクライナ侵攻は、サプライチェーンを攪乱し、エネルギー・農産物・肥料価格にインフレ圧力をもたらすことで、ポスト・パンデミックの世界経済に暗い影をおとしています。ロシアとウクライナは主要な穀物輸出国であるだけでなく、とくにロシアは世界で最大の肥料輸出国であり、地政学的な危機は、輸入肥料に依存する国々の農業生産に大きな影響を及ぼします。本日は、国連食糧農業機関(FAO)と世界貿易機関(WTO)がまとめた世界肥料市場・政策動向についてのレポート概要を紹介します。
  • Pick Up

    666. 世界各地で報告される温暖化傾向

    ここのところ、世界各地で、温暖化加速化を示唆する報告がされています。世界気象機関(WMO)によると、温室効果ガス排出の増加による熱の滞留が原因で、過去8年間は記録的に暑い年でした。3年連続のラニーニャ現象による影響で2022年は過去5~6番目に暑い年にとどまる予測ですが、長期的な温暖化は進行しています。
  • Pick Up

    665. セミナー「栄養改善と生活向上に資するローカル・ランドスケープ由来の食利用を促進するための科学と伝統知の適用」の開催

    ローカル・ランドスケープ (水、土、大気、動物、植物など、土地や自然を基盤とする地域生態系の意)由来の食は、アフリカやアジアのコミュニティにとり重要な栄養源かつ生活の糧を提供しています。このたび、専門家を招き、ローカル・ランドスケープから得られる食を効果的に栄養・生計向上に活用するにあたり、科学や伝統知をいかに適用していくかについて講演いただきます。ハイブリッド形式でセミナーを行うことで、国際食料栄養安全保障のプロジェクトに携わる研究者・学生・技術普及専門家・政策担当者に意見交換の場を提供します。