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752. ワイルダーPLが2023年度日本農学賞/読売農学賞授与式に参加

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752. ワイルダーPLが2023年度日本農学賞/読売農学賞授与式に参加


水産領域 マーシー・ワイルダー プロジェクトリーダーが、一般社団法人日本農学会の「2023年度日本農学賞/読売農学賞」を受賞しました。

ワイルダー氏は、エビ養殖産業の安定化を図るため、エビ類の生殖・脱皮・浸透圧調節に関する基礎研究に従事し、研究成果を閉鎖循環式陸上養殖技術という天然環境に依存しない持続可能なエビ養殖産業の実用化段階まで応用・普及させています。我が国の水産業の発展・国際貢献の両面において、多大なる業績を挙げていることが本賞の受賞にいたりました。


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4月5日(水)、東京大学弥生講堂で開催された授与式において、ワイルダー氏は「エビ類の生理生化学的研究と新養殖技術開発への応用」と題した講演を行いました。ワイルダー氏は、アメリカご出身ながら、つくば万博参加への来日を機に日本との縁ができ、学位取得後、国際農研においてキャリアを積まれてきた経緯についてお話されました。実際、ワイルダー氏は、エビ養殖技術開発およびその社会実装において、国際農研初のベンチャー企業設立をはじめ、パイオニア的な業績をあげてこられました。

他の6名の受賞者とともに登壇されたパネル・ディスカッションでは、ワイルダー氏は、農林水産業研究の重要性を訴え、女性を含む若手研究者にSTEM(科学・技術・工学・数学)分野でもっと活躍されるよう励ましの言葉を述べました。


マーシー博士、改めまして、おめでとうございます!

 


【日本農学会】
農学に関する専門学協会の連合協力により、農学およびその技術の進歩発達に貢献し、総合統一された農学の発展を目指す連合体として設立されました。昭和4年11月に設立総会が開催され、昭和5年から活動を開始しています。

【日本農学会賞/読売農学賞】
日本農学会の前身「農学会」の事業の一つとして大正14年から「農学賞」の授与が行われていました。昭和4年に「日本農学会」が設立される際に全て移譲され、 昭和17年には「日本農学賞」に名称変更、日本の農学研究者間における最高の栄誉として今日まで続いています。読売農学賞は、昭和39年より読売新聞社から授与されています。授賞業績の推薦、選考は日本農学会に委任されており、毎年2月の選考会・総会で日本農学賞の授与が決定され、読売農学賞へ推薦する形式をとっています。

関連URL:http://www.ajass.jp/30_10.html


(文責:情報プログラム 飯山みゆき)

 

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