現地の動き - Pick Up

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    924. 世界の気候 2011-2020:加速の10年

    今年も残すところ10日となり、これまでの取り組みを改めて見つめ直す時期になりました。そこで、世界気象機関も2020年までの10年間の気候課題に関する報告書、「世界の気候 2011-2020:加速の10年 (The Global Climate 2011-2020: A decade of acceleration)」を公表し気候変動の実態に改めて警鐘を鳴らしました。
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    923. 持続可能な食料生産に向けたイネの分げつの可能性

    イネなどの穀物の枝分かれ(分げつ)は、穂の数を決定するための重要な形質ですが、気候変動や養分欠乏など不安定な環境の影響を受けやすい形質でもあります。最近、国際農研で見出された遺伝子MP3は、こういった不安定な環境でもイネの分げつ発生を促進し、穂数を適度に増加させることが分かり、持続可能な食料生産に役立つ技術の1つとして、その可能性が期待されています。
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    922. タンパク質転換

    畜産は環境に負荷を与え気候変動の原因となっているため、動物性タンパク質からの転換はフードシステム変革で注目を集めるテーマの1つです。本日は、PNAS に掲載された論文(Mylan, Andrews, and Maye 2023)をご紹介します。
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    921. 世界の干ばつスナップショット2023

    地震や洪水・森林火災といった突発的な震災と比べ、干ばつは静かに進行しますが、近年その頻度と深刻さは増加傾向にあり、生態系・地域経済・人々の生活に広く影響を及ぼすようになっています。先日までドバイで開催されていたCOP28で公表された「世界干ばつスナップショット2023」報告書は、近年の地域別の干ばつ発生状況と被害規模に言及しつつ、将来に向けた干ばつ対策の不十分さに警鐘を鳴らしました。
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    920. 温暖化のもとで雪氷圏の直面するリスク

    COP28において、世界気象機関(WMO)は2023年の平均気温が観測史上最高になるとする暫定的見込みを発表、海洋の温暖化や氷河溶解により海面上昇の速さが近年2倍になっていると発表しました。2023年雪氷圏白書は、地球温暖化2℃によって、世界の雪氷圏は不可逆的なダメージを被ると警鐘を鳴らしています。
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    919. グローバル・ティッピング・ポイント

    気候変動に関する議論において、ティッピング・ポイントは、小さな攪乱要因によりシステムの状態が質的に変わってしまう閾値と定義されます。世界的に著名な研究者らが取りまとめたグローバル・ティッピング・ポイント報告書は、温暖化によって、複数のティッピング・ポイント超えが加速し、我々の社会の安定性を脅かす可能性を指摘しました。
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    918. 貧困削減と気候変動

    11月29日にNature誌で公表された論文は、極度の貧困の撲滅は比較的小さな温室効果ガス排出の増加を伴うのみで、気候スマートな成長を実現することで、気候変動と開発目標の間のトレードオフも解消されていく可能性を指摘しました。
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    917. 2023年11月 世界食料価格動向

    国連食糧農業機関(FAO)は、12月8日、世界食料価格動向を公表しました。2023年11月の値は平均120.4ポイントで、前月と同水準にとどまり、前年比で14.4ポイント(10.7%)低い値をとりました。植物油・乳製品・砂糖価格指標の上昇を、穀物・食肉価格指標の下落が相殺しました。
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    916. 農業分野における二国間クレジット制度活用プラットフォームの参加者募集の案内

    農業分野における二国間クレジット制度(JCM)活用プラットフォームへの参加者を募集いたします。本プラットフォームは、途上国における農業分野でのJCMの推進を目指し、情報共有、標準化(MRV方法論の開発)、行政機関への協力・助言などを行う目的で、国際農研が設置しました。民間企業、研究機関、行政機関の関係者間で広く情報交換・共有し、農業分野におけるJCMの活用に向けた取組みに協力していきます。
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    915. 脂質含量を減らさずにタンパク質含量を高める野生ダイズ由来遺伝子の同定

    ダイズ種子は、世界の植物性タンパク質の71%以上、油の29%以上を提供していますが、それらは負の相関関係を示し、両方の含有量が高い品種の開発は難しいです。ダイズの祖先種である野生ダイズは、栽培ダイズ品種のタンパク質含量を向上させるために重要な遺伝資源として注目されています。国際農研は、脂質含量を減らさずにタンパク質含量を高める野生ダイズ由来遺伝子の同定に成功しました。
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    914. 農業従事者が直面する危険な高温多湿条件

    今年のCOP28では、気候変動の人の健康に対するインパクトに対する対応策の議論が主要アジェンダの一つとなっています。熱帯および亜熱帯の農業地帯、三角州や海岸沿岸地域の住民は特に高い確率で高温多湿に晒されています。これら地域を含め農業地帯の労働者が作物の栽培期間中に直面する危険な高温多湿日数について研究した論文を紹介します。
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    913. COP28 - 気候変動アジェンダにおける食料システム変革の主流化

    11月30日から、ドバイにてCOP28が開催されています。12月1日、130か国以上の代表により、食料システムを気候アジェンダにおいて主流化を目指す「持続可能な農業・強靭な食料システム・気候変動対応に関する首脳級宣言」が承認されました。農林水産省は、今回のCOP28会場で行われるプログラムの一つとして、アジアモンスーン地域諸国において気候スマート(Climate Smart)で強靭な農業技術の適用の加速化を主題としたセミナーを開催、同セミナーに国際農研も参加します。
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    912. 世界土壌デー2023「生命の源である土壌と水」

    国連が提唱する「世界土壌デー」は、健康な土壌の重要性に注目し、土壌資源の持続可能な管理を提唱するため、毎年12月5日に開催されています。今年のテーマは「生命の源である土壌と水」です。国際農研では、アフリカにおける持続可能で回復力のある食料生産システムの構築を目標として、土壌と水の適切な管理技術の開発に取り組んでいます。
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    911. 東南アジア連絡拠点設立50周年記念シンポジウム

    国際農研がバンコクのタイ農業局内に事務所を設置したのは1972年で、現在は東南アジア連絡拠点と言う名称になっています。1年遅れとなりますが、12月14日(木)、タイの会場およびオンラインのハイブリッド形式で50周年記念シンポジウムを開催いたします。
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    910. COP28における重要なアジェンダ

    11月30日から12月12日まで、アラブ首長国連邦ドバイにおいて、COP28が開催されています。COP28では、パリ協定の目的及び長期的な目標の達成に向けた世界全体の進捗状況を定期的に確認するグローバル・ストックテイクが実施され、締約国は、実行すべき具体策の中身に合意するだけでなく、具体策の実行方法を示していくことが求められています。
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    909. TICAD30周年記念公式サイドイベント明日開催

    明日12月1日、国際農研はハイブリッドでTICAD30周年記念公式サイドイベント「アフリカの持続的で強靭な食料システム構築に向けて」を開催します。イベントでは、国際農研でアフリカ研究に従事する研究者が発表を行います。国際農研のプロジェクトや発表論文などの研究成果・紹介したい話題については、アフリカ農業研究特設ページにまとめてありますので、ぜひ、ご覧ください。
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    908. COP28食料イノベーションのプライオリティ

    食料システムは人為的な温室効果ガス排出の3分の1に関与し、低・中所得国の農家を気候変動リスクに晒しています。明日11月30日から12月12日にかけ、アラブ首長国連邦ドバイにおいて、国連気候変動枠組条約第28 回締約国会議(COP28)が開催されます。COP28議長国と気候変動・食料安全保障・農業イノベーション委員会は、気候変動対応に効果的で普及段階にあるイノベーション分野への投資を呼びかけています。
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    907. JICA-JISNASシンポジウム2023 開催のご案内(12月11日)

    12月11日、JICA-JISNASシンポジウム2023 を開催いたします。本シンポジウムは、農林水産分野や地域開発における特定テーマについて、JICA/JISNAS間で討論・意見交換を行い、双方の知見を深め、若手人材の積極的かつ主体的な参加を奨励して能力開発を図ることを目的として開催しております。本年度もハイブリッド形式で開催し「ODA大綱における国際頭脳循環への取り組み」をテーマに議論を深める予定です。
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    906. アフリカ農業の多様性を尊重したアプローチの重要性: TICAD30周年記念公式サイドイベントにて紹介

    アフリカは、途上国地域で最も大きな土地面積を誇ると同時に、最小面積の国々を抱えています。地質的に最も古い地域は、若い人口にあふれています。高付加価値の鉱物資源の鉱脈に最も恵まれる一方、劣化した土壌も集中しています。農業部門の成長が著しい一方で、食料輸入への依存も最高水準です。農村貧困層の割合が最も高いと同時に、小規模農家を中心に据えた貧困削減策の潜在性を秘めています。12月1日のTICAD30周年記念公式サイドイベントは、アフリカの農業の多様性を尊重したアプローチを紹介します。
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    905. 持続的な消費・生産システムへの移行

    人類は地球の資源、および市場・制度・政治・権力によって仲介される人智を駆使し、食料・エネルギーなどの需要を満たしてきましたが、しばしその方法は非持続的です。11月21日、PNAS誌で、持続的な消費・生産システムへの移行(Sustainability Transitions in Consumption-Production Systems)に関する特集が発表されました。その特集をとりまとめた論考から、持続的な消費―生産システム、の定義について紹介します。