現地の動き

現地の動きから検索

Pick Up

522. スタンプラリーで国際農林水産業のクイズに挑戦

令和4年度の国際農研一般公開は、4月24日(日)まで、公式ウェブサイトに一般公開特設サイトを設けて、オンラインで開催しています。本日は、国際農林水産業に関するクイズのスタンプラリーと360°動画を紹介します。

Pick Up

521. 世界の食料システム研究のギャップ

侵攻、戦争、パンデミック、金融危機...これら全ての出来事が世界食料システムに未だかつてないストレスをもたらしています。4月12日、Nature誌は、ウクライナでの戦争が食料システム研究のギャップをあぶりだしているとの論考を発表、研究者に食料危機の再来のサイクルを食い止めるアクションの必要性を訴えました。
Pick Up

520. 日本人が大好きなエビの養殖方法

エビ(ここではクルマエビ類を指します)が大好きな日本人。2019年には23万トンを超えるエビを年間に消費 しており、国民一人あたりの消費ではアメリカに次いで世界第2位となっています。政府の統計によると、我が国に輸入されるエビのうち、約70%はベトナムやインドなど東南アジアや南アジア地域で生産されたものです。これらの国では、1980年代まで漁獲されたエビが輸出されていましたが、資源が少なくなったことから、1990年代以降では主に養殖による生産に変化しました。また、2022年は「零細漁業と養殖の国際年」です。今回のPickUpでは、一般的にあまり知られていないエビの養殖方法について、ご紹介いたします。
Pick Up

519. 国際農研一般公開をオンライン開催します

令和4年度の国際農研一般公開は、4月18日(月)から24日(日)まで。公式ウェブサイトに一般公開特設サイトを設けて、オンラインで開催します。是非ご参加ください。
Pick Up

518. 国際貿易の生物多様性フットプリント

人類の活動は、直接的な生存圏の喪失や間接的には気候変動を通じ、生物多様性喪失の最大の要因となっていますが、種の絶滅の要因となっている事象は、しばしば種の存在する地域とははるか離れた場所での消費やサービスに起因します。最近Scientific Reports誌で公表された論文は、国際貿易が世界の種の絶滅フットプリントの29.5%に相当するとの推計結果を示しました。
Pick Up

517. サブサハラ・アフリカ農業生産性の向上は今世紀の最大の課題の一つである

様々な世界の事象を統計ダッシュボードによって可視化を試みるオンラインサイトのOur World in Dataにおいて、今世紀の最大の課題の一つとして、サブサハラ・アフリカ(SSA)における農業生産性問題が紹介されました。生産性向上と環境負荷削減の両方を達成するには、アフリカ小規模農業システムの現場ごとの課題に向き合い、様々なイノベーションを試行しながら取り組んでいく必要があります。
Pick Up

516. 栄養に富み、環境を再生し、全ての人々に平等な経済機会を創出する食を目指して

昨年9月の国連食料システムサミットでは、地球と人類の健康に資する食へのシフトが最大のアジェンダとなり、国際機関や政府だけでなく、市民社会や民間セクターなど多様な関係者が変革に向けたコミットメントを表明しました。なかでも、国際農業研究の動向にも大きな影響力をもつアメリカのロックフェラー財団は、全ての人々が質の高い食を物理的にも経済的にも入手可能となる世界を目指す新戦略:Good Food Strategyを発表しました。
Pick Up

515. 世界食料価格動向-FAO価格指標は史上最高値を記録

国連食糧農業機関(FAO)は、4月8日、世界食料価格動向を公表、2022年3月、不安定な国際社会情勢を受け、食料価格指標が史上最高値を記録したと報告しました。この高騰は、とりわけ植物油、穀物、肉の価格指標が最高値を記録したことを反映しています。
Pick Up

514. グントゥール V. スバラオ 主任 研究員、TED2022にて講演

国際農研グントゥール V. スバラオ主任研究員が4月10日から14日にバンクーバーで開催されるTED2022: A New Eraで講演します。スバラオ氏の研究『BNI強化コムギ』は、世界中で注目を集めており、2021年米国科学アカデミー紀要の最優秀論文賞も受賞しています。

Pick Up

513. 今こそアフリカに栄養を:2022年はアフリカ連合の栄養年

今回は、アフリカ開発銀行のアデシナ総裁がNature food誌のエディターへの書簡という形で掲載した文章から一部を要約してご紹介します。
Pick Up

512. IPCC - 地球温暖化抑制のためのシステム変革の必要性

2022年4月4日、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第6次評価報告書の3部作の最後の一つである第3作業部会(WG3)が公表され、温暖化抑制のためのシステム転換の必要性を訴えました。人為的な温室効果ガス排出のおよそ22%を占める農業・森林・土地利用(agriculture, forestry and other land use :AFOLU)部門での緩和策の効果的な実施にも、国ごとの事情に配慮したシステム的視点が求められます。
Pick Up

511. パッションフルーツ簡易ウイルスフリー化技術マニュアル動画の公開

温暖化等に対応した熱帯果樹の品種や技術の導入は、熱帯・亜熱帯地域の国々のみならず、国内でも今後の農業振興や食材・栄養源の多様化に大きく貢献する可能性を秘めています。石垣島にある国際農研の熱帯・島嶼研究拠点では、熱帯作物の遺伝資源保存・評価や育種素材の開発、並びに南西諸島向けの品種や栽培技術の開発を行っています。このたび、国内のパッションフルーツ栽培農家・種苗生産業者を受益者としたウイルスフリー化技術の実施マニュアル及び解説動画を公開しました。

Pick Up

510. 安易に翻訳尺度を使用することに対する警鐘

開発援助の分野では、行動変容をもたらす心理学研究への注目が高まっています。農業技術の普及には、対象となる農家が、従来の行動を変えて、新たな技術に移行するプロセスが必要となるためです。国際農研がマダガスカルで実施しているプロジェクトでも農業技術を効率的に普及させるための心理学研究に取り組み、高所得国で広く用いられるリッカート法という心理検査尺度が、マダガスカルの貧しい農家には適用できないことを明らかにし、マダガスカルで個人差を測定する新たな尺度開発に成功しました。本成果は、日本心理学会の広報誌にも取り上げられるなど、今後、研究の発展が予想される途上国の農村地域を対象とした妥当な心理測定に役立つことが期待されています。
Pick Up

509. 新年度における国際農研プロジェクトのアップデート

国際農研の強みは、一方で現地の農業研究・政策・開発機関との連携による現場ニーズに基づくボトムアップ型の課題把握・解決アプローチの提案、もう一方で国際農業研究・政策・開発パートナーとの連携を通じた地球規模課題解決に向けた情報発信、にあります。本日から令和4年新年度を開始するにあたり、従来の業務における国際農研の強みをさらに発揮するため、このたび、アフリカ及びアジアモンスーン地域を対象としたプロジェクトを一部再編・新たに開始することになりました。
Pick Up

508. 持続的なイネいもち病抵抗性品種の育成に向けた圃場抵抗性遺伝子の特徴を解明

植物は病原菌や害虫の攻撃から身を守るために独自の防御システムを発達させています。植物の抵抗性の中でも、圃場抵抗性は発病を許すがその程度を低く抑える抵抗性で、幅広い菌株に有効であり、他の防除法と組み合わせる環境保全型の病害防除技術としての利用が期待されています。このたび国際誌Phytofrontiersに公表された研究では、イネの生産を脅かす重大な病害の一つであるイネいもち病にかかりやすい系統に6つの代表的な圃場抵抗性遺伝子を1種類ずつ導入した系統を新たに開発し、圃場抵抗性遺伝子がどのような効果(特徴)を持つのかを明らかにしました。
Pick Up

507. 南部アフリカにおける家畜生産性向上に向けた栄養豊富なマメ科木本植物の活用

南部アフリカに位置するモザンビーク等では、特に乾季に反芻家畜の飼料の量とともに、タンパク質等が不足して生産性が低下します。そこでマメ科木本植物の主に葉部について、ネピアグラスまたはトウモロコシ茎葉部と混合したサイレージを調製し、それらの微生物共生ネットワークとサイレージ発酵特性を調査して、飼料としての活用法を検討しました。その結果、トウモロコシ茎葉部との組み合わせによるサイレージが高品質であり、微生物コミュニティと代謝経路が改善されました。この方法により、乾季における家畜生産性向上が期待できます。
Pick Up

506. Fy Varyプロジェクト プロモーションビデオ公開

国際農研がマダガスカルと共同で実施しているFyVaryプロジェクトのプロモーションビデオがYouTubeで公開されました。
Pick Up

505. 世界の発酵食をフィールドワークする

農山漁村文化協会から発刊された書籍「世界の発酵食をフィールドワークする」(横山 智 編著)では、国際農研が実施したラオス淡水魚発酵調味料の品質向上の取り組みを含め、世界各地で作られる発酵食をテーマに、人文科学系と自然科学系の研究者がフィールドワークを実践し、発酵食をつくり利用する人間の営み、地域の食文化における発酵食の位置づけ、発酵食と社会との関係を明らかにしています。2022年3月22日(火)から9月24日(土)までは、同名の特別展が名古屋大学博物館で開催されます。
Pick Up

504. 気候変動の影響を受けるハイガイ養殖

二枚貝であるハイガイは体液にヘモグロビンを含む赤貝類の一種で、大きいものは殻長が5 cm位にまで成長します。本種は東南アジア諸国で食用として一般的で、養殖対象にもなっています。その養殖方法は、マングローブ林や泥干潟が形成される河口域とその周辺の浅海域を主な漁場として稚貝を移植して行う地まき式養殖です。本稿では雨季にタイの地まき式養殖漁場で発生したハイガイの大量死の事例を紹介し、ハイガイ養殖の安定化策を考えます。
Pick Up

503. 過去50年間の気候変動により熱帯雨林樹木の成長や水利用効率が変化した

地球規模の気候変動は、森林を構成する樹木の分布や成長速度、炭素固定量等に大きな影響を与えている可能性があります。特に熱帯雨林は樹木が巨大で大量の炭素が貯蔵されているため気候変動の影響を正確に予測することは重要です。しかし、一年を通して高温多雨で気候に季節性の無い熱帯雨林では、年輪から長期的な成長量を求めることは困難とされてきました。このたび国際誌「Methods in Ecology and Evolution」に公表された研究では、マレーシアの熱帯雨林の樹木の材に含まれる放射性炭素同位体濃度から過去の成長量を高精度に特定する新しい技術を確立しました。