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838. 世界気温に関する複数の指標が最高値を更新
838. 世界気温に関する複数の指標が最高値を更新
8月8日、EUの気象観測機関であるコペルニクス気候変動サービスは、2023年7月は1940年来の観測史上、世界気温に関する複数の指標が最高値を更新したと発表しました。
この7月の平均気温は16.95℃と2018年7月に記録した16.63℃を大きく超え、観測史上最も暑い月となりました。7月6日の気温は17.08℃と史上最高温度を記録し、7月の1週間目および3週間目の気温は、一時的にでもパリ協定で定められた産業化時代の気温よりも1.5℃を超えました。この暑さの背景には、5月半ば以来、この時期としては異常に高い海面水温が続いていることがあります。7月31日には20.96℃と、2016年3月29日に観測された20.95℃の記録を上回りました。
パリ協定では地球温暖化を1.5℃に抑制することを提起していますが、2023年6月に世界の平均気温は既に1.22℃に達しており、ここ30年のトレンドが続くと仮定すると、2035年には1.5℃に達するという予測もあるそうです。
現在、世界中で異常気象が報告されており、科学者らは人為的に引き起こされた気候変動の役割は疑いなく、2023年7月だけにとどまらず今後も悪化してく可能性について言及しています。
気候変動の適応および温室効果ガス削減を通じた緩和努力が求められています。
明日からPick Upは夏休みをいただきます。再開は8月18日(金)を予定しております。
(文責:情報プログラム 飯山みゆき)