現地の動き

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956. 産業革命以前比で1.5℃越えを記録

2024年2月8日、EUのコペルニクス気候変動サービスは、2024年1月は世界的に過去最も高い気温を記録した1月となり、8カ月連続で過去最も暑い月別記録を更新、さらに、2023年2月~2024年1月の12か月間は産業革命以前の平均値と比べ1.52℃高い値を記録、一時的にでもパリ協定の目標値である1.5℃を超えてしまいました。
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955. 2月10日は「世界マメの日」

明日、2月10日は「世界マメの日」です。今回のPick UpではFAOのマメに関するレポートについていくつか紹介したいと思います。
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954. 食料システム変革の経済学

1月末、気候変動・保健栄養・農業・自然資源の経済学に関わる著名な研究者らが、「食料システム変革の経済学」と題するグローバル政策レポートを公表しました。報告書は、人類・地球の健康に対する食料システムの負の影響は毎年10兆ドル以上と推計され、食料システムの世界GDPへの貢献度を上回っているとし、緊急な変革を呼びかけています。
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953. 温暖化のもとでも極端な寒波は起こりうる

今週初め、関東も寒気に見舞われ、東京の一部で大雪警報が発令されました。極端現象と気候変動の因果関係を分析するWorld Weather Attributionは、2024年1月初旬に北欧を襲った極端な寒気は、温暖化の下でも起こりうるとしつつ、その頻度が減っていく中、寒波を予期できない社会の脆弱性リスクを高めかねない、と発表しました。
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952. 2024年1月 世界食料価格動向

国連食糧農業機関(FAO)は、2月2日、世界食料価格動向を公表しました。2024年1月の値は平均118.0ポイントで、砂糖価格上昇を打ち消す穀物・食肉価格の下落を反映し、前月から1.2ポイント(1.0%)下げました。価格指標は前年比で13.7ポイント(10.4%)低い値をとりました。
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951. 水不足の解決へ~水資源の拡充と多様化

世界中の多くの国で水不足が深刻化しています。水資源の確保・管理・保全において、より革新的で持続的な利用方法が求められます。今日は国連環境計画が公開したストーリー記事を紹介します。
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950. 2月3日は『大豆の日』

明日、2月3日は『大豆の日』です。節分の日に大豆をまいて邪気を払い、年齢の数だけ大豆を食べて無病息災を願うことから、節分になることが多い2月3日に設定されています。大豆の日にちなんで、国内外の大豆の事情および国際農研のダイズ研究について紹介します。
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949. アフリカのコメ自給率

今日は、国際農研とも縁の深い齋藤和樹博士が執筆にかかわったNature Communications誌の論文「アフリカ稲作の収量向上により、輸入依存から脱却し、農地拡大による自然破壊を回避せよ」を紹介します。
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948. 食料自給率の動向と見通し―食料・農業・農村基本法改正に向けて

日本の農業政策の基本的な方向を示す「食料・農業・農村基本法」の改正法案が、2024年通常国会に提出され審議される予定です。
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947. プラネタリー・コモンズ

プラネタリー・バウンダリー概念を提唱した著名な研究者らが、プラネタリー・コモンズという新たな概念を提案し、地球の強靭性と正義を回復し強化するための地球システムガバナンスの必要性を呼びかけました。
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946. 未来人(ミライスト)は何を食べる? ~食料研究と有人宇宙開発から覗く未来の食卓~

2月2日(金)に開催される「金夜サイエンスカフェ」(つくばサイエンスツアーオフィス主催)では、国際農研が宇宙航空研究開発機構(JAXA)とコラボレーションします。
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945. 気候変動がアマゾン盆地における干ばつの主要因

極端現象と気候変動の因果関係を分析するWorld Weather Attributionは、1月24日、ブラジルのアマゾン盆地における極度の干ばつの主要な原因は、エルニーニョ現象ではなく、気候変動である、とする分析結果を公表しました。
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944. サブサハラアフリカにおける気候変動に対応した栄養供給実現にむけて

サブサハラアフリカで、気候変動に対応した農業(climate-smart agriculture)と栄養安全保障とを同時に評価した論文(Jennings et al. 2024)をご紹介します。農業生産の多様化と作物生産性向上が不可欠とされています。
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943. 最近の食料価格・食料サプライチェーン事情

世界銀行の食料安全保障ブログによると、国内食料価格は多くの国で高止まりしており、食料価格のインフレは全体のインフレを実質的に上回りました。一方、国際食料政策研究所(IFPRI)のブログは、中東における治安問題の悪化が食料サプライチェーンに与える影響について検討しています。
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942. 北極からの大寒波

2024年の1月中旬、世界各地で暖冬を経験する中、欧州やアメリカは北極からの大寒波(Arctic blast)に襲われました。近年、北極からの大寒波が起こりやすくなっている背景には、温暖化に伴うジェットストリームの蛇行により、通常は北極海上空にとどまっている極渦(the polar vortex)の崩れが指摘されています。
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941. 5年連続で記録更新となった海洋の貯熱量

強いエルニーニョ現象の影響により、海面水温は 2023 年に過去最高を記録し、年間平均値は 2022 年より約 0.23 ℃高い値となりました。Nature論説は、国際的な共同研究を引用し、海洋温暖化が2019年以降毎年記録的な速度で進んでおり、その背景に人為起源の温室効果ガス排出量の増加があることを指摘しています。

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940. 気候変動による生物多様性の危機

国際自然保護連合(IUCN)が発表する絶滅危惧種レッドリストによると、6,000種以上の動物・菌類・植物が気候変動よって絶滅の危機に直面しています。集約的な農業は生物多様性喪失の最大原因の一つとされていますが、NJP biodiversity誌に最近公表されたシステマティックレビュー論文は、将来の食料システムにおける生物多様性保全においては、各地の状況に合わせた農業慣行の選択が重要であると結論づけています。
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939. 気候変動対策の進展に望みを捨てるべきでない

2023年が史上最高に暑い年であったことが複数の機関から公表される中、Nature Climate Change誌は、昨年末にドバイで開催された国連気候変動枠組条約第28回締約国会議(COP28)を振り返りつつ、気候変動対策の進展に望みを捨てるべきでない、との論考を発表しました。
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938. 2024年世界経済状況と見通し

この1月、国連は2024年世界経済状況と見通し報告書(World Economic Situation and Prospects 2024)を公表しました。報告書によると、2024年も世界経済状況は暗雲が立ち込めているとし、複雑な世界経済状況を乗り越え、SDGsを達成するために、多国籍主義・国際協調の重要性を強調しました。
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937. 自然資本に影響する不均衡な気候インパクト

きれいな空気や水、健全な森林と多様な生態系など、現在および将来にわたり人々に便益をもたらす天然資源を表す「自然資本」は、気候変動の影響を受けており、2100 年までに世界の生態系サービスの相当が失われようとしています。負の影響は逆進的で、脆弱な国ほど重く圧し掛る可能性があります。今日は、地域及び国ごとの自然資本の減少とその不均衡なインパクトに関する最新の研究論文の要点を紹介します。