867. 世界をつくる国際協力。「グローバルフェスタJAPAN2023」に出展

令和5年9月30日（土）～10月1日（日）、国際農研は東京国際フォーラムで開催されるイベント「グローバルフェスタJAPAN2023」に出展し、「キヌア」に関する研究活動や国際協力について紹介します。本イベントは、国際協力活動、社会貢献活動、SDGsなどに取り組む官民様々な団体が一堂に会する国内最大級の国際協力イベントです。

世界人口が増加し続けるなか、環境劣化・気候変動が農業へ負のインパクトをもたらし、食料・栄養の安全保障が脅かされています。これまで大量生産を可能にするために少数の作物に資源を集中してきたため、世界全体で作物の種の多様性は喪失し、とくに地域固有の食・遺伝資源が失われてきました。ごくわずかな作物に食料を頼ることは病害虫や気候変動に脆弱になる危険性をはらみます。そこで、国際農研では主要作物が栽培できない劣悪な環境でも栽培できる作物に注目し、南米ボリビアでキヌアの育種や栽培手法などについて研究開発を行っています。

キヌアは五大栄養素をバランス良く含む穀物で、ボリビアのウユニ塩湖近くの高塩濃度地で栽培されており、優れた栄養価と環境ストレス耐性から「スーパーフード」と呼ばれています。国際農研は、日本・ボリビアの研究チームと国際共同研究体制を構築し、キヌアの研究により、世界の食料問題の解決、持続可能な世界の実現の一助になることを目指しています。

「グローバルフェスタJAPAN」の今年のテーマは” 世界をつくる国際協力。仲間は多い方がいい！”。会場では、キヌアの研究に取り組む研究者らが、研究活動や国際協力について紹介致します。ぜひ一緒に世界の課題解決について考えてみませんか。

ご来場をお待ちしております！

参考文献
・「グローバルフェスタJAPAN2023」https://gfjapan2023.jp/
・「SATREPSスーパーフードボリビア」https://www.jircas.go.jp/ja/satreps-bolivia

* バナーは事務局より「グローバルフェスタJAPAN2023の広報用バナーをご用意いたしました。SNSやサイトなどご自由にお使いいただけます。ぜひ、団体様のHP／SNSなどで告知のご協力をお願いいたします。」と提供いただいたものです。

（文責：情報広報室　大橋美紗希、白鳥佐紀子）