現地の動き
現地の動きから検索
Pick Up
1456. ホルムズ海峡の海上輸送の混乱がもたらすエネルギー・肥料および脆弱な経済へのリスク
ホルムズ海峡における軍事的緊張の高まりは、海上輸送の流れを混乱させ、世界市場への波及効果への懸念を高めています。国連貿易開発会議(UNCTAD)は、世界で最も重要な貿易回廊の一つであるホルムズ海峡の混乱がもたらす世界貿易と開発への影響についての速報を発表しました。
Pick Up
1455. データは2015年以降、地球温暖化が大幅に加速していることを示している
ポツダム気候影響研究所(PIK)による新たな研究は、地球気温に影響を与える既知の自然要因を除外してデータ分析を行った結果、初めて地球温暖化が統計的に有意かつ力強く加速していることを実証しました。
Pick Up
1454. パンデミック予防・準備・対応のためのワンヘルス・アプローチ
6年前、世界保健機関(WHO)は、新型コロナウイルス感染症の発生を、国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態と宣言しました。COVID-19は人獣共通感染症の一例であり、人獣共通感染症は農業食料システムが自然生態系と接する場所で最も多く発生すると考えられています。パンデミックの予防、準備、対応における、ワンヘルス・アプローチの重要性の認識が高まりました。
Pick Up
1453. タフでおいしいお米をつくりたい! ~アジアイネとアフリカイネの“いいとこ取り”に挑む~
主食であるお米はアジアイネという種に属する栽培種で、近年、サブサハラアフリカでも都市化に伴う消費需要の伸びで栽培面積も拡大しています。一方、アフリカにもともとあるイネは、旺盛な繁殖力や病気への抵抗性などの特性があり、アジアイネの高収量性・良食味性を組み合わせることができれば、アフリカの環境により適応した、たくさん収穫できるおいしいお米の品種を育成できる可能性があります。その実現に向けた技術的課題について紹介します。
Pick Up
1452. 2026年2月 世界食料価格動向
FAO食料価格指数は、2026年2月、125.3ポイントと1月の改定値から0.9%上昇しました。穀物、肉類、植物油の価格指数の上昇が、乳製品と砂糖の価格指数の下落を上回り、5ヶ月連続の下落を経て初めて指数が上昇しました。ただし前年比では1.0%低下し、2022年3月に記録したピークからは21.8%も下落しました。
Pick Up
1451. 沿岸水位はほとんどの災害評価で想定されているよりもはるかに高い
世界の海岸地域における海面上昇やその他の災害の影響は、沿岸水位と陸地標高によって決まります。この基準値の推計に問題があると、被害を過小評価する可能性があります。Nature誌で公表された論文は、これまでの研究やハザード評価が沿岸水位の基準値を過小評価してきたことを明らかにし、気候変動による海面上昇が当初考えていたよりも数千万人も多くの人々を脅かす可能性があると発表しました。
Pick Up
1450. 2026年エルニーニョ現象予測
世界気象機関(WMO)は、今後数か月中に弱いラニーニャ現象が中立状態に移行し、2026年末までにエルニーニョ現象へと移行する可能性があると発表しました。2023年-2024にかけて発生した直近のエルニーニョ現象期には多くの異常気象現象が発生しましたが、科学者は人為的な気候変動の影響を指摘しています。
Pick Up
1449.紛争の肥料・食料価格影響への懸念
現在急展開中の紛争の激化は、ホルムズ海峡の封鎖の恐れに繋がっています。世界の尿素輸出国上位国の一部はホルムズ海峡を経由して尿素を輸送しており、封鎖の影響は食料価格にも及ぶことが懸念されます。
Pick Up
1448.グリーンアジアレポートシリーズ「低投入型稲作栽培のためのひこばえ」を公表
「低投入型稲作栽培のためのひこばえ」に関するレポートが公表されました。このシリーズは、アジアモンスーン地域の行政官、研究者、普及担当、生産者、民間セクターを含む多様な関係者の参考となるよう、アジアモンスーン地域で共有できる基盤的農業技術(scalable technologies)について紹介し、同地域の食料システムの変革に貢献することを目的としています。第5号では、アジアモンスーン地域の労働力不足や環境問題に配慮した稲作技術として「ひこばえ栽培」の有用性を取り上げます。
Pick Up
1447. 気候変動はコーヒー栽培地域にも迫っている
独立系調査団体であるClimate Centralは、世界の主要なコーヒー生産地域では人為的な気候変動の影響で猛暑日が年々増加しており、収穫量の減少とコーヒー価格の上昇につながっている可能性について指摘しました。
Pick Up
1446. 情報の発信と発見(寳川通信12)
研究者は、実験や調査の遂行だけでなく、多様な情報を収集・整理し、そこから研究課題を抽出する情報収集能力が求められています。インターネットや生成AI、SNSの普及で情報環境が複雑化する中、国際農研は多様な視点から開発途上国の食料・環境問題に関する客観的情報を収集・発信し、新たな研究課題の発見や研究意欲の向上に貢献することを目指しています。
Pick Up
1445. 記録的なグリーンランド氷床融解
グリーンランドの氷床や北極海の海氷融解は、永久凍土の融解、南極氷床の融解、アマゾン森林破壊、とならび、気候変動議論において、地球が次第に不可逆性を伴うような大規模な変化を伴うサブシステム(ティッピング・エレメント)の一つとされています。Nature Communications誌に掲載された研究によると、気候変動はグリーンランド氷床の極端な融解現象を、より頻繁、より広範囲、より激しくすることで、その様相を大きく変化させています。
Pick Up
1444. FAO-JIRCAS連携に関する政策概要の公表
このたび、国際連合食糧農業機関(FAO)により、FAOと国際農研の連携に関する政策概要が公表されました。政策概要は、国際農研の環境・食料・情報プログラムにおける最近の成果を概説し、FAOと国際農研の協力関係を紹介しています。
Pick Up
1443. ウクライナ侵攻の食料安全保障への影響を振り返る
4年前の2022年2月24日、ロシアのウクライナ侵攻は、既にCOVID-19パンデミックでサプライチェーン寸断に直面していた世界に新たな地政学的ショックを加え、食料安全保障を取り巻く情勢の不確実性を一気に増しました。現在、食料価格は2022年3月に最高値を記録した当時に比べて落ち着いていますが、ショック要因について常に目配りする必要があります。本日は、過去3年間の2月24日付ブログを振り返り、ウクライナ侵攻のショックが食料安全保障にもたらした影響を振り返ります。
Pick Up
1442. 2023年にアマゾンは弱い純炭素排出源に転じた
アマゾンの熱帯雨林は、大量の炭素をバイオマスに貯蔵することにより、地球システムにとって極めて重要な役割を果たしていますが、干ばつ等による攪乱はアマゾンの炭素吸収量にも影響を与えかねません。AGU Advances誌で公表された論文は、2023年の極端な干ばつ状況のもと、アマゾンは弱い純炭素源となったことを示しました。
Pick Up
1441. 国連、農業食料システムの抜本的改革を訴える
食料価格の高騰と農家収入の減少は、世界の食料システムへの圧力を増大させています。昨年、世界で最大7億2000万人が飢餓に直面し、数十億人が健康的な食生活を送ることができず、さらに2024年時点で、慢性的な飢餓に苦しむ人の数は2015年より9600万人増加したと報告されました。こうした背景を受け、国連は、世界の農業食料システムを変革するための緊急の投資とイノベーションの必要性を呼びかけました。
Pick Up
1440. 将来の干ばつが主要作物と世界の食料不安に与える影響
2050年までに世界人口は約98億人に達し、食料需要は30〜62%増加すると予測されています。その一方で、干ばつの深刻化が、世界の食料安全保障に大きな影を落としています。Nature Communicationsに掲載された最新研究は、将来の干ばつが主要作物と世界の食料不安に与える影響を、これまでにない方法で定量化し、食料安全保障の未来が、気候変動適応策と国際協調にかかっていることを強調しました。
Pick Up
1439. 米国における温室効果ガス排出規制撤回の意味
世界最大の温室効果ガス排出国の一つある米国にて、2026年2月12日、米国環境保護庁(EPA)は、長年の科学的検討を経て確立した温室効果ガス(GHG)の「危険性認定」を撤回する提案を行い、これによりGHG排出規制が大幅に緩和される可能性があります。今回の規制撤回の意味するところについて、World Resources Institute (WRI))の記事を紹介します。
Pick Up
1438. 海洋温暖化は、熱帯サンゴの白化現象を悪化
海洋温暖化は、熱帯サンゴの白化と死滅の頻度、範囲、そして深刻度を増加させています。2014年から2017年にかけて発生した世界的なサンゴ白化現象は、記録に残る過去のどの白化現象よりも広範囲に及び、被害も甚大でした。Nature Communications誌に掲載された論文は、2014年から2017年にかけて世界各地で行われたサンゴ礁調査のデータを分析した結果、世界のサンゴ礁の半数以上で深刻な白化現象が発生し、世界のサンゴ礁の15%以上が熱ストレスにさらされ、多くのサンゴ種が急速かつ深刻な死滅に見舞われたことが示されました。
Pick Up
1437. カカオ安定生産に向けた研究課題
チョコレートの原料であるカカオ(Theobroma cacao L.)は南米原産で、西アフリカ、東南アジア、ラテンアメリカの小規模農園で主に栽培されており、これら地域の熱帯諸国にとって重要な換金作物です。近年、西アフリカ諸国でのカカオ不作により国際カカオ価格は高騰し2025年1月に史上最高値を記録しましたが、2026年1月には前年同月比で半分近く価値が下落しています。カカオ育種・栽培の課題、病害虫対策への知見についての文献を紹介します。