現地の動き

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1440. 将来の干ばつが主要作物と世界の食料不安に与える影響

2050年までに世界人口は約98億人に達し、食料需要は30〜62%増加すると予測されています。その一方で、干ばつの深刻化が、世界の食料安全保障に大きな影を落としています。Nature Communicationsに掲載された最新研究は、将来の干ばつが主要作物と世界の食料不安に与える影響を、これまでにない方法で定量化し、食料安全保障の未来が、気候変動適応策と国際協調にかかっていることを強調しました。
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1439. 米国における温室効果ガス排出規制撤回の意味

世界最大の温室効果ガス排出国の一つある米国にて、2026年2月12日、米国環境保護庁(EPA)は、長年の科学的検討を経て確立した温室効果ガス(GHG)の「危険性認定」を撤回する提案を行い、これによりGHG排出規制が大幅に緩和される可能性があります。今回の規制撤回の意味するところについて、World Resources Institute (WRI))の記事を紹介します。
 
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1438. 海洋温暖化は、熱帯サンゴの白化現象を悪化

海洋温暖化は、熱帯サンゴの白化と死滅の頻度、範囲、そして深刻度を増加させています。2014年から2017年にかけて発生した世界的なサンゴ白化現象は、記録に残る過去のどの白化現象よりも広範囲に及び、被害も甚大でした。Nature Communications誌に掲載された論文は、2014年から2017年にかけて世界各地で行われたサンゴ礁調査のデータを分析した結果、世界のサンゴ礁の半数以上で深刻な白化現象が発生し、世界のサンゴ礁の15%以上が熱ストレスにさらされ、多くのサンゴ種が急速かつ深刻な死滅に見舞われたことが示されました。
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1437. カカオ安定生産に向けた研究課題

チョコレートの原料であるカカオ(Theobroma cacao L.)は南米原産で、西アフリカ、東南アジア、ラテンアメリカの小規模農園で主に栽培されており、これら地域の熱帯諸国にとって重要な換金作物です。近年、西アフリカ諸国でのカカオ不作により国際カカオ価格は高騰し2025年1月に史上最高値を記録しましたが、2026年1月には前年同月比で半分近く価値が下落しています。カカオ育種・栽培の課題、病害虫対策への知見についての文献を紹介します。
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1436. コペルニクス:2026年は両半球で極端な気象現象で始まり、史上5番目に暖かい1月となる見込み

コペルニクス気候変動サービスによると、2026年1月は記録上5番目に暖かい月となった一方、北半球と南半球で対照的な極端な気温が記録され、気候システムが時として、ある地域では大寒波を、別の地域では猛暑を同時にもたらすことがある、ということを改めて知らしめました。
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1435. 世界マメの日2026

マメは並外れた栄養価を誇り、環境にも計り知れない恩恵をもたらします。しかしながら、マメは「質素な」あるいは伝統的な食品であるという根強い認識が、多くの国で消費の減少傾向の一因となっています。2026年のテーマ(“Pulses of the world: from modesty to excellence”)は、こうした誤解を覆し、人間の健康増進から土壌生態系強化への貢献まで、マメの真の素晴らしさを称えることを目指しています。
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1434. 2026年1月 世界食料価格動向

国連食糧農業機関(FAO)は、2月6日、世界食料価格動向を公表、2026年1月の平均値は123.9ポイントで、前月比0.4%低下しました。乳製品、肉類、砂糖の価格指数の下落が、穀物と植物油の価格指数の上昇を上回り、5ヶ月連続の下落となりました。食料指標は前年同月比0.6%低下し、2022年3月のピーク値からは22.7%低水準でした。
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1433. 猛暑、猛寒、降雨、そして火災が2026年の幕開けを飾る

世界気象機関(WMO)は、2026年最初の数週間に世界中から報告された異常気象がもたらした甚大な経済的、環境的、そして人的被害に言及し、正確かつタイムリーな予報と早期警報システムへの投資の重要性を強調しました。
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1432. 農業による温室効果ガス排出量変化の経路を解明する

農業における温室効果ガス(GHG)排出量削減に関する議論は、主に「デカップリング」の経路に焦点を当てており、これは生産の成長を維持しながら排出量を削減することを目指しています。Science誌に掲載された論文は、1961年から2021年にかけて、全要素生産性(TFP)の増加が一貫して農場におけるGHG排出量削減の主要な要因の一つとして機能してきたこと、さらに土地生産性の向上が排出強度の削減において重要な役割を果たしていることを明らかにしました。
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1431. 研究者を誰が育てるか(寳川通信11)

学会の役割や国研の研究者としての学会や人材育成への関わり方について考えてみました。金銭面やコンプライアンス遵守などで日本の教育研究を取り巻く環境はかつての科学技術振興を支えた時代とは異なる課題も多く、国立研究機関の国際農研も今後は大学で育ってきた人材を受け入れる“待ちの姿勢”ではなく、教育機関と積極的に連携して人材育成に直接的に関わる“攻めの姿勢”が社会的に求められているのかもしれないと思います。
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1430. タイ・カセサート大学「カセフェア2026」で国際農研の研究成果を紹介

2026年1月30日から2月7日まで、タイのカセサート大学で開催された農業展示会「Kaset Fair(カセフェア)2026」が開催されています。カセフェアは、カセサート大学が毎年主催するタイ最大級の農業・食品分野の展示会で、会期中の大学構内では、農業・食品産業に関する研究成果の発信から農産物・食品の販売まで、多彩な展示が行われ、多くの来場者で賑わっています。
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1429. 地球の限界内で健康的な食生活を送るには

「プラネタリー・バウンダリー」概念の提唱者として知られるヨハン・ロックストローム博士は、Nature誌の論説にて、持続可能な地球にとり、科学と正義に根ざしたグリーンフード革命(a green food revolution)の必要性を訴えました。
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1428.国境を越えた食料サプライチェーンにおける規模別農家の役割

Nature Food誌で公表された論文は、国別の農業生産パターンと農産物貿易データを組み合わせ、様々な規模の農家が国レベルの食料消費にどのように貢献しているかを世界規模で評価しました。分析の結果、高所得国においては、国家レベルの食料消費に貢献する小規模農家の役割が大幅に過小評価されてた一方、小規模農業が広く行われている地域では農産物輸入は大規模農業が主流の国やセクターから行われていました。
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1427. オーバーシュートに立ち向かう必要性

2015年、気候システムへの人為的な影響を抑えるため、195カ国が地球温暖化を「2℃をはるかに下回る水準に抑える」こと、そして「1.5℃に抑える努力を追求する」ことを約束しました。米国がパリ協定から正式に離脱したことが伝えられていますが、Nature誌論稿は、世界が「オーバーシュート」、つまり地球温暖化が一旦1.5℃の上限を超えることで生じる損失と損害に対応する必要性について論じています。
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1426. 極渦と寒波

このところ、日本も寒波に襲われ、記録的な積雪が観測された地域もありますが、米国でも大寒波の影響が報道されています。ウィスコンシン大学マディソン校の研究者による極渦(polar vortex)と寒波の襲来に関する解説を紹介します。
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1245. 自然移行経済に向けた投資

国連環境計画(UNEP)の新たな報告書は、世界が自然保護に投資する1米ドルごとに30米ドルが自然破壊に費やされているとし、この著しい不均衡を正すために、自然に基づく解決策(NbS)への世界的な資金調達の抜本的な転換を呼びかけました。
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1424. クリーンエネルギーの国際デー

クリーンエネルギーの国際デー(International Day of Clean Energy)は、クリーンエネルギーへの公正かつ包摂的な移行に向けた意識を高め、行動を喚起するための機会を提供します。
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1423. 世界は「水破産の時代」に突入

慢性的な地下水枯渇、水の過剰配分、土地と土壌の劣化、森林破壊、そして汚染が、地球温暖化によってさらに深刻化する中、国連の報告書は、「世界水破綻の時代 “Era of Global Water Bankruptcy”」の幕開けを宣言し、世界の水資源管理計画の抜本的な見直しを訴えました。
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1422. グリーンイノベーションは、農業食料システムからの温室効果ガス排出量を削減するための最良の政策選択肢である

国際食糧政策研究所(IFPRI)の分析に基づくNature Food誌の論考は、農業食料セクターの特殊な特性を考慮し、温室効果ガス排出量削減のための6つの潜在的な政策経路を検討した結果、イネの間断灌漑や家畜給餌技術の向上などのグリーンイノベーションが最も有望で魅力的な経路であることを示しました。
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1421. 国連公海等生物多様性協定の発効

1月17日、国連公海等生物多様性協定が発効、海洋の3分の2を占める公海の規制上の空白を埋め、各国の取り組みを補完し、公海における協調的な保全措置を可能にし、今後数十年にわたる海洋生態系の健全性確保に向けた取り組みを推進することが期待されます。