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615. アフリカの持続的なコメ生産に関するField Crops Research特集号

CGIARセンターの1つであるアフリカライスセンター(Africa Rice Center、旧WARDA)の50周年を記念し、国際に著名な研究雑誌であるField Crops Research(エルゼビア社)に特集号「Sustainable productivity enhancement of rice-based farming systems in Africa」が発表されました。今回の特集号の論文はアフリカ稲作に関する最先端の研究を行っている研究者らによって19本の論文が執筆され、国際農研の研究員も2つの論文に貢献しました。
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614. サトウキビの品種開発

JIRCAS-FFTCワークショップ「アジア太平洋地域におけるサトウキビ産業の未来に向けたサトウキビ研究の技術革新とネットワーク形成」が9月15日(木)に開催されます。今日のPick Upでは、国際農研がこれまで共同研究機関とともに開発してきたサトウキビ品種を紹介します。
 
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613. 国際農研の東南アジアでの活動

国際農研の東南アジアにおける活動拠点として、1972年にタイ王国のバンコクに事務所が設置されました。現在は、カセサート大学に隣接するタイ農業局内に連絡拠点を構えています。東南アジア連絡拠点では、アジアの農林水産業研究に関する動向調査や現地情報の収集を行うとともに、タイ科学技術展覧会への出展やセミナー等を開催して、国際農研の研究成果を発信しています。
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612. アメリカ農業コンテクストにおける気候変動対策の課題

2022年8月中旬、温室効果ガス削減投資に向け、アメリカ史上最大規模の投資推進対策を盛り込んだインフレ抑制法(The Inflation Reduction Act)が成立しました。アメリカ農業のコンテクストにおける気候変動対策の課題について、Science誌の論説がまとめたところ、今回の法は、森林保護と気候に優しい農業慣行への投資推進を目的としています。すべての国・地域の農業部門における温室効果ガス排出の原因も異なり、したがって温室効果ガス削減のための技術的アプローチには万能策はありませんが、持続的な農業慣行へのパラダイム・シフトは世界で避けられないトレンドになりつつあり、各国・各地域の教訓から学びあっていくことは重要になっていくと考えられます。
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611. 2022年8月 世界食料価格動向

国連食糧農業機関(FAO)は、9月2日、世界食料価格動向を公表しました。2022年8月の値は平均138.0ポイントで7月よりも1.9%低く、史上最高値を記録した3月から5か月連続で下落しましたが、1年前の水準からは10.1ポイント(7.9%)高水準にとどまりました。世界食料指標を構成する5つの全ての指標は8月に若干下げ、その下げ幅は穀物の1.4%から植物油の 3.3%でした。
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610. 気候のエンドゲーム

8月31日、アメリカ海洋大気局は、2021年気候白書を発表し、昨年、大気中の温室効果ガスの濃度と海面水位が過去最高を記録し、気候変動が加速していることを示唆しました。PNAS 誌に「気候のエンドゲーム:破滅的な気候変動シナリオの精査」とする論考が発表され、最悪のケースを想定するリスク管理の必要性を世論に効果的に訴えるコミュニケーションの重要性を指摘しました。
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609. 2100年までに極めて危険な熱波の頻度が高まる可能性

Communications Earth & Environment誌に公表されたワシントン大学とハーバード大学による研究は、気候変動対策の進捗によっては、今世紀末までに極めて危険な熱波の頻度が高まる可能性を指摘しました。
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608. TICAD8公式サイドイベント無事開催されました

昨日、TICAD8公式サイドイベント「アフリカ農学と土壌肥沃度・貧栄養土壌管理の課題」が無事開催されました。アフリカ小規模農民が直面する土壌の低肥沃度と養分欠乏を解決するための農学の役割に関し、有意義な議論が行われました。詳細については後日報告させていただきます。
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607. 本日、TICAD8公式サイドイベント開催

8月27日・28日にチュニジアで開催された第8回アフリカ開発会議(TICAD8)において、日本政府はアフリカを「共に成長するパートナー」と位置付け、「人への投資と成長の質を重視する」と表明しました。開会式において、セネガル大統領は、食料・農業生産とバリューチェーンの拡大の必要性について述べ、日本と大陸の間での技術移転・人的資源活用・官民連携のWin-Winな関係、およびイノベーションを通じた課題解決への期待を述べられました。本日17時、いよいよオンラインイベント「アフリカ農学と土壌肥沃度・貧栄養土壌管理の課題」が開催されます。

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606. TICAD8公式サイドイベント「アフリカ農学と土壌肥沃度・貧栄養土壌管理の課題」火曜日開催・本日16時登録締切

サブサハラ・アフリカは成長する農業セクターを有するにもかかわらず、農業輸入に依存しています。その原因の一つが、肥沃度が低くかつ多様な土壌類型にあるとされ、この制約を克服するには、土壌の性質をしっかり理解し、作物生産性向上と土壌保全を両立する技術開発が必要となります。明日開催されるオンラインイベント「アフリカ農学と土壌肥沃度・貧栄養土壌管理の課題」では、土壌肥沃度・貧栄養土壌管理の課題について、民間・NGO 関係者と議論します。
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605. サブサハラ・アフリカにおける農業生産性改善の課題

明日27日・明後日28日は、いよいよTICAD8会議が開催されます。アフリカ開発のアジェンダは農業だけに限りませんが、農村および都市で栄養ある食料を供給し、経済構造転換を促進するうえで、農業生産性の向上は不可欠です。今回は、アフリカ農業研究の第一人者であるThomas Jayneミシガン州立大学教授・Pedro Sanchezフロリダ大学教授が、昨年Science誌で発表した論文を参考に、サブサハラ・アフリカ農業の最大の課題である農業生産性向上の重要性について紹介します。
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604. TICAD 8 サイドイベント「健全な土壌とアフリカの食料安全保障」開催報告

8月5日、ササカワ・アフリカ財団 (SAA)主催、国際農林水産業研究センター(国際農研)共催で、オンラインにてTICAD 8 サイドイベント「健全な土壌とアフリカの食料安全保障 ―環境再生型農業の可能性―」を開催いたしました。このたび、開催報告 とビデオがササカワ・アフリカ財団のウェブサイトでアップされました。
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603. アジア・アフリカ テクノロジー・ショーケース

このたび、近年国際農研が実施した共同研究の成果を中心に、アジアモンスーン地域およびサブサハラ地域での活用が期待される持続可能な食料システムの構築に貢献しうる技術をとりまとめました。本ショーケースに掲載される技術が、多様な関係者の参考となり、持続可能な食料システムの変革の一助となれば幸いです。
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602. JIRCAS-FFTCワークショップ「アジア太平洋地域におけるサトウキビ産業の未来に向けたサトウキビ研究の技術革新とネットワーク形成」の参加登録受付開始

国際農研とアジア太平洋食糧肥料技術センターが共催するサトウキビワークショップの参加登録受付が始まりました。サトウキビの育種には長い時間がかかり、サトウキビの育種家は、10年以上先のサトウキビ生産と産業のあるべき姿をできる限り明瞭に思い浮かべる必要があります。本ワークショップでは、サトウキビ生産と産業の具体的なニーズと課題を抽出し、将来のサトウキビ産業のための新しい品種を生み出す育種の方向性について議論します。
 
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601. TICAD Weeks

今週末は第8回アフリカ開発会議(TICAD8)が開催されます。このPick Upで既に何度かお知らせしていますが、8月30日には、「アフリカ農学と土壌肥沃度・貧栄養土壌管理の課題」と題したイベントを開催します。また、今週から来週にかけ、アフリカ開発にかかわる多くの関係機関がオンライン等でイベントを行います。ぜひ、この機会にアフリカ農業の課題に触れてみてください。
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600. 「成長の限界」から50年

今年2022年は、1972年にローマクラブが「成長の限界(Limits to Growth)」を発表してから50年目にあたります。今日、異常気象の頻発化による気候の緊急事態が現実化し、国際社会は人獣共通感染症であるCOVID-19、格差の拡大、そして戦争の危機に直面しています。50年の節目は、これまでの経緯を振り返り、さらに今後の見通しを検討する上で、重要な時期であるともいえます。
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599. 気候変動モデルの予測を超える熱波の発現

この7月は、ラニーニャ現象にもかかわらず、記録的に暑い7月であったようです。ヨーロッパのコペルニクス気候変動サービスは、地表上の気温は史上3番目内、アメリカ海洋大気庁は史上6番目の暑さ、と報告しました。Nature誌に発表された論考では、ここ最近の異常な熱波は、気候変動モデルが予測するよりも実際に早いタイミングで観察されているとしています。
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598. 肥料価格の国際動向、肥料有効活用のイノベーション

ここのところ燃料価格の上昇を受けて化学肥料価格が高騰しており、中期的に世界食料需給を逼迫させる可能性があります。7月下旬、世界銀行のブログは、生産者による肥料へのアクセスと適正な価格を保障する必要性を訴え、肥料使用あたりの生産性向上を可能にするベストプラクティスや技術開発イノベーションへの投資を呼びかけました。8月30日(火)に国際農研が主催するTICAD8公式サイドイベントでは、国際農研がマダガスカル・ブルキナファソで展開してきた肥料有効活用のイノベーションについて紹介します。

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597. 山のエコシステムの重要性

明日8月11日は「山の日」です。山は生物学的・文化的多様性および伝統的知識の中心的役割を担っていますが、気候変動と環境劣化の影響にかつてないほどさらされるようになっています。こうした変化は、水の供給、エネルギー生産、エコシステムの統合性、農業・森林生産性に影響をおよぼしかねません。地域・地球規模において、気候変動の影響を緩和し、山のエコシステムを保全するイニシアチブが求められています。
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596. 食費上昇の生活へのインパクト

国連による報告書の分析によると、食料価格が10%上昇すると、最貧困層の所得を5%引き下げるとし、こうした世帯が通常ヘルスケアに費やす額相当の所得が失われるほどの影響を及ぼします。現在の危機は全ての人々が直面する問題でありつつ、そのインパクトを最も受ける社会層のニーズを見極め、国際社会ができることから解決に取り組んでいく必要があります。