令和7年6月16日~18日、イタリア・ローマのFAO本部で開催された「FAO Global Agrifood Biotechnologies Conference」に参加しました。テーマは「持続可能な未来のためのバイオテクノロジー」です。世界中の専門家が集まり、農業と食品分野における最新技術やその応用について活発な議論が交わされました。
会議では、国際農研から藤田泰成プログラムディレクター(食料)と吉橋忠プロジェクトリーダー(BNIシステム)がハイレベル・プレリミナリーセッションに登壇しました。藤田PDは「ストレス耐性とレジリエント作物の開発に向けた分子生物学的研究」について、吉橋PLからは「生物的硝化抑制(BNI)の最新動向と適応・緩和目標に向けた展開可能性」について講演を行い、参加者から高い関心が寄せられました。
また、会期2日目と3日目には国際農研の展示ブースを設置し、研究活動を紹介するとともに、多くの研究機関との意見交換を行いました。特に、国際協力やグローバルサウスにおける開発課題への取り組みに関心を寄せる多数の参加者が国際農研の展示ブースを訪れ、活発な対話が繰り広げられました。
本会議を通じて、国際的な研究機関との連携を一層深めるとともに、今後の協力体制の構築に向けた重要な一歩となりました。