令和5年8月2日(水)午後、福岡県立八幡高等学校の理数科2年生20名と先生2名が、「つくばサイエンスツアー」を通じて国際農研を訪問しました。
八幡高等学校では、「筑波研究学園都市研修」として、つくば市内の様々な研究機関などを訪問し、日本の先端科学や技術に直接ふれる機会を持つことによって、理科と数学に対する興味・関心を一層高める取組を行っています。
先ず、国際農研が取り組む研究プログラムの概要やSDGsへの貢献について説明し、開発途上地域の食料問題について生徒と一緒に考えました。続いて、筒井功 主任研究員(水産領域)が「私たちが食べるエビの向こう側」と題して、東南アジアのエビ養殖(集約法)の現状と課題の説明、そして、経済的に恵まれない中小・零細エビ養殖に向け、未利用生物資源である海藻の一種ジュズモと貝を活用した安価で簡単・持続的な技術を紹介しました。生徒たちは熱心にメモを取っていました。
国際農研の訪問後、場所を筑波産学連携支援センターに移動して、国際農研が展示している『スーパーフード「キヌア」の魅力』イベントを見学しました。生徒たちにキヌアの生態や植物体を観察していただきました。
生徒たちには、今後の科学技術系の学習だけでなく、世界の食料問題や環境問題に関心を持っていただけることを期待しています。