令和6年7月23日(火)、静岡市立高等学校の科学探究科2年生21名と先生1名が、「つくばサイエンスツアー」を通じて国際農研を訪問しました。
先ず、開発途上地域の食料・環境問題の課題を紹介し、国際農研が取り組む研究プログラムの概要やSDGsへの貢献について説明しました。また、生徒達からSDGsの取組事例を紹介してもらう等、開発途上地域の食料問題について一緒に考えました。
続いて、筒井功 主任研究員(水産領域)が「私たちが食べるエビの向こう側」と題して、東南アジアのエビ養殖(集約法)の現状と課題の説明、そして、経済的に恵まれない中小・零細エビ養殖に向け、未利用生物資源である海藻の一種ジュズモと貝を活用した安価で簡単・持続的な技術を紹介しました。また、研究を進める上での様々な壁を乗り越える工夫や異分野の研究者とも協力しながら実施する意義を説明しました。
訪問の最後に、生徒と意見交換を行いました。今回の訪問見学を通じて、生徒たちが社会人になった時、この日のことを振り返っていただければ幸いです。
筒井主任研究員が紹介する「雑草魂で挑む!東南アジアのエビ養殖研究」のミニ講演動画はYouTube「JIRCAS channel」でご覧いただけます。