令和6年8月1日(木)、福岡県立八幡高等学校の理数科2年生17名と先生1名が「筑波研究学園都市研修旅行」の一環として、国際農研を訪問しました。
まず、生徒たちと国際農研が世界中のパートナー機関と取り組む農林水産業分野の研究活動が、発途上地域の食料問題や環境問題の解決にどのように貢献できるかを考えるために、世界の食料事情や環境問題について学び、17の持続可能な開発目標(SDGs)との関係について議論しました。
続いて、大髙 潤之介主任研究員(生物資源・利用領域)から、窒素施肥量を減らして地球への環境負荷を軽減するトウモロコシの研究について、メキシコでの活動を含めて紹介してもらいました。生徒たちは、トウモロコシ自身が土壌微生物の活動に影響する天然物質を生産し、根から放出することで、トウモロコシ自身の窒素吸収を向上するとともに、土壌からの窒素の流出・脱窒を防止することができるという現象や、その活用方法について興味深く聞き入っていました。
また、同日開催された「国際農研こども見学デー&つくばちびっこ博士2024」にも参加してもらい、様々な展示や体験を楽しんでもらいました。中には研究者へ鋭い質問を浴びせ、熱い議論を交わしている生徒の姿も見られました。
グローバルな視野を持つ次世代の科学技術イノベーション人材の育成に貢献するためにも、国際農研では、様々な機会を最大限に活用し、世界のパートナーと一緒に進める研究や技術開発の活動について積極的に情報提供を進めていきます。
大髙主任研究員が実施している活動を紹介する「肥料のムダをなくし地球を健康にしよう!」はYoutubeのJIRCASチャンネルからご覧いただけます。
広報JIRCAS (9)
国立研究開発法人国際農林水産業研究センター, 広報JIRCAS. 9 (2022-02-18)
また、大高研究員の記事「トウモロコシからの地球を健康にする物質とは (大髙 潤之介) 」は、広報JIRCAS Vol.9でお読みいただけます。