沖縄県立球陽高等学校2年生が国際農研を訪問

令和6年11月11日(月)と12日(火)に、沖縄県立球陽高等学校理数科の2年生の77人が「つくばサイエンスツアー」を通じて国際農研を訪問し、世界各地で実施される様々な研究活動について学びました。

令和6年11月11日(月)と12日(火)に、沖縄県立球陽高等学校理数科2年生の2クラス計77人が、東京つくば研修旅行の一環として国際農研を訪問しました。

生徒の皆さんには、国際農研が目指す世界の食料問題や環境問題の解決に向けて、様々なパートナーと連携して進める研究・開発活動について紹介しました。その中で、なぜ国際農研が開発途上地域の課題に取り組む必要があるのかについても一緒に考えてもらいました。また、SDGsの17目標の達成に対して農林水産業研究がどのように貢献しているかについて議論した際には、グループ内で活発な意見交換が行われ、ユニークな意見が多く出されました。

続いて、小堀陽一プロジェクトリーダー(生産環境・畜産領域)が、越境性病害虫研究や昆虫研究の魅力、研究成果の活用例、そして専門家として活動するための方法などの講義を行いました。講義では「なぜ害虫防除をしても、害虫による作物の被害を完全に防ぐことができないのか」というテーマについて、生徒たちが仮説を立て、その仮説をどのように検証するかという方法を議論しました。各グループの発表では、講義の内容を先取りするような鋭い意見が出され、小堀プロジェクトリーダーを驚かせました。

この分野の研究や技術開発、さらに国際貢献にも興味を持っていただけたようで、質疑応答でも活発な意見交換が行われました。今後も学校訪問を通じて、より多くの若い世代の方々にグローバルな視点から考えたり、科学技術やそれを活用したイノベーションに興味を持ってもらえる機会を提供していきたいと思います。
 

昆虫の研究をする理由を興味深く聞く生徒たち

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越境性害虫のイネウンカのサンプルを観察

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