令和6年12月5日(木)、熊本県立宇土高等学校の1年生20人が「SSH未来体験学習」の一環として国際農研を訪問しました。
今回の訪問では、まず国際農研が取り組む世界の食料問題や環境問題の解決に向けた研究・開発活動について紹介しました。次に、日本がなぜ開発途上地域の農林水産分野の研究推進やその発展に貢献する必要があるのかを、生徒の皆さんと一緒に考えました。また、これらの研究がSDGsの17の目標達成にどのように貢献しているかについて、グループ討議の結果を踏まえて意見交換を行いました。
続いて、近藤俊明主任研究員(生物資源・利用領域)が、東南アジアの熱帯雨林やオイルパームの現状とそれらが抱える問題点について説明しました。さらに、研究や技術開発を通じてこれらの問題をより深く理解し、解決するための取り組みについても、多くの写真や植物の実物サンプルを用いて紹介しました。生徒たちは熱帯雨林の不思議さに強く興味を持ったようで、多くの質問が出されました。
今後もこのような学校訪問を通じて、次世代の若者たちにグローバルな視点や科学技術、イノベーションに興味を持ってもらい、自身の進路を多角的に考える機会を提供していきたいと考えています。