栃木県立佐野高等学校2年生が「つくばサイエンスツアー」で国際農研を訪問

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令和6年7月19日(金)、栃木県立佐野高等学校2年31名と先生3名が「つくばサイエンスツアー」の一環として、国際農研を訪問しました。

令和6年7月19日(金)、栃木県立佐野高等学校2年31名と先生3名が「つくばサイエンスツアー」の一環として、国際農研を訪問しました。

まず、開発途上地域の食料問題、環境問題について触れ、これらの問題の解決やSDGsの達成に対し、国際農研が世界中のパートナー機関と取り組む研究活動がどのように貢献できるかを説明しました。さらに、これからの社会に必要とされるグローバル人材・科学技術イノベーション人材について紹介し、佐野高等学校が進めるSanoグローカル構想との共通点について、生徒たちと一緒に考えました。

続いて、田中憲蔵主任研究員(林業領域)から、熱帯雨林の多様性や、我々の生活とも強く結びついている熱帯林の恵みについて、実例を挙げながら紹介しました。生徒たちは、人々の生活や地球の生物多様性の維持に大きく貢献している熱帯雨林の役割を学ぶとともに、長期間にわたるフィールドワークを通じて、熱帯雨林の持続的な利用に向けた研究を行う意義について、質問を交えながら意義興味深く聞いていました。

また、実際に熱帯雨林を構成する樹種の葉や果実の実物サンプルを見ながら、各樹木が多様な成長・繁殖戦略を持っていることを学んだ生徒たちからは多くの質問があり、あまり知られてはいないけれども実は自分たちの生活に密接な関わりを持つ熱帯雨林とそれを対象とした研究について関心を持っていただいたようです。国際農研が世界のパートナーと一緒に進める研究や技術開発に触れていただくことで、グローバルな視野を持つ科学技術イノベーション人材の裾野が広がっていくことを期待しています。

田中主任研究員が実施している活動を紹介する「木のてっぺんで熱帯雨林の恵みを調べる~地上50m での光合成~ 」は、 広報JIRCAS Vol.11でお読みいただけます。
 

広報JIRCAS (11)

国立研究開発法人国際農林水産業研究センター, 広報JIRCAS. 11 (2023-02-17)

熱帯雨林の多様性について生徒たちと考えました。

熱帯雨林の多様性について生徒たちと考えました。

葉や果実の実物サンプルを見ながら議論する生徒たち。

葉や果実の実物サンプルを見ながら議論する生徒たち。

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