令和6年11月1日(金)、「つくばサイエンスツアー」を通じて群馬県立桐生高等学校の1年生39名と先生2名が、国際農研を訪問しました。
今回は特に1年生の皆さんの訪問ということもあり、国際農研が様々なパートナーと連携して進める世界の食料問題や環境問題の解決に向けた活動を知っていただくとともに、SDGsにどのように貢献しているかについて一緒に考えてもらいました。グループでの議論の結果、「農林水産分野の研究はすべてのSDGsに貢献すると思う」という回答が出るなど、研究やその成果の普及が多くの可能性を持っていることを知っていただけたようです。
また、小賀田主任研究員(生物資源・利用領域)からは、彼らのチームが進めるキノアについての研究を例に、乾燥や高温などの作物生産にはあまり適さない環境でも作物自身がもつ能力をうまく活用することで、作物生産性やその安定性を向上させる取組について解説いただきました。会場に持ってきてもらったキノアやそれを利用した食品などの豊富なサンプルには、生徒の皆さんも興味津々で、熱心に質問をしていました。
多くの生徒が「農業」や「国際」といった分野の研究や開発の活動に興味を持ってくれたようで、必要な語学力や、現場の人々に技術を伝えていく方法について、かなり具体的な質問をいただきました。今後も学校訪問を通じ、より多くの若い世代の方々に、グローバルな視点から考えたり、科学技術やそれを活用したイノベーションに興味を持ってもらえる機会を提供していきたいと思います。