令和6年5月30日(木)、東京都立科学技術高等学校の1年生37名と先生2名がSSH(Super Science High Schools)宿泊研修の一環で国際農研を訪問しました。
先ず、国際農研が取り組む研究プログラムの概要やSDGsへの貢献について説明し、開発途上地域の食料問題、環境問題について生徒と一緒に考えました。
続いて、小堀陽一プロジェクトリーダー(生産環境・畜産領域)が、世界的に問題となっている越境性害虫について紹介しました。意外と知られていない昆虫の生態やイネウンカ類の実物を見ることで生徒の理解を深めました。また、「どうして害虫が発生するのか」をテーマにグループ発表を行ったところ、繁殖力、農薬耐性、遺伝的多様性など多くの意見が出され、生徒達の思考力の高さに驚きました。
講義終了後、生徒から個別質問が複数あり、開発途上地域の農林水産業や害虫に関する興味や関心を持っていただいたようです。今後の科学技術系の学習を通じて、グローバル人材の裾野が広がっていくことを期待しています。
小堀プロジェクトリーダーが紹介する越境性害虫のミニ講演動画はYouTube「JIRCAS channel」でご覧いただけます。