現地の動き

国際機関動向

国際連合「世界人口予測・2017年改訂版 [United Nations (2017). World Population Prospects: The 2017 Revision.]」概要

国連「世界人口予測」は、現在76億人の世界人口は2050年に98億人、2100年には112億人へ達すると予測し、とりわけ最貧国に集中した人口増により、持続可能な開発目標(SDGs)の達成への課題を喚起する。人口増・人口動態に伴う社会経済変化は、食料需要を増加させ、途上国農業を取り巻く環境への負荷を増加させることが予測される。

国際機関動向

アフリカ開発銀行「農業の潜在性を引き出せ- 開発効果レビュー報告書2017年版 [African Development Bank. Annual Development Effectiveness Review 2017 :Transforming Africa — Unlocking agriculture’s potential]」概要

アフリカ開発銀行「農業の潜在性を引き出せ- 開発効果レビュー報告書2017年版」は、5つの投資重点分野: “High 5”-食料・電力・産業化・地域経済統合・生活改善、に関連する社会経済トレンドに照らし合わせつつ、アフリカ開発銀行の投資方針と投資効果について評価を行っている。

会議概要報告

小麦イニシアティブ報告 2017年4月 オーストリア、ウィーン/トゥルン

国際的な小麦共同研究のプラットフォームである小麦イニシアティブ(International Research Initiative for Wheat Improvement、略称WI)は、オーストリアで、専門家作業グループ(Expert Working Group:EWG)会合や研究理事会を開催した。小麦品質と安全性に関するEWGの第2回会合、研究理事会に国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構の研究者が出席した。

国際機関動向

世界銀行「世界開発指標から読み解く、持続可能な開発目標 アトラス2017年版(World Bank. 2017. Atlas of Sustainable Development Goals 2017:From World Development Indicators)」の概要

世界銀行「世界開発指標から読み解く、持続可能な開発目標 アトラス2017年版」は、持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals - SDGs)の達成に向けたトレンドと課題について、地図や図表を駆使し、視覚的な解説を試みている。本書はSDGsが対象とする17課題を網羅し、国・地域別に各SDG 達成に向けての進展度の把握を試みている。

国際機関動向

FAO「栄養に配慮した農業・食料システムの実例-介入の選択肢(Nutrition-sensitive agriculture and food systems in practice: options for intervention)」の概要

FAO報告書「栄養に配慮した農業・食料システムの実例-介入の選択肢」(2017)は、農業・農村開発管轄省庁の政策立案者や開発パートナーを対象に、栄養に配慮した農業・食料政策やプログラム策定に有用な一連の『FAOツールキット』の一環として、介入の選択肢を提示している。

国際機関動向

CGIAR「CGIAR Strategy and Result Framework」および「CGIAR Strategy and Result Framework 2016 -2030」の概要

世界規模の農業研究・開発ネットワークであるCGIARの研究・開発戦略および目標達成のための枠組み(CGIAR Strategy and Result Framework: SRF)の概要

国際機関動向

FAO 「食糧と農業の未来 - トレンドと課題(The future of food and agriculture – Trends and challenges)」の概要

FAOの「食糧と農業の未来 - トレンドと課題」(2017)は、2050年に世界銀行は97億人に達するという国連の予測に基づき、2012年水準よりも50%多く食糧・飼料・バイオ燃料を増産する必要があると推計する。そして21世紀農業を取り巻く変化を理解する鍵となる15のトレンドを示している。

出張者

IRRI他主催セミナー「Can mechanization bridge the way to sustainable rice production?」に参加

アジアでは、農業労働者不足が問題となっており、機械化が進み、民間の進出も進んでいます。アジアの稲作における機械化の導入状況、技術開発、解決すべき課題が報告されました。

国際機関動向

第3回JASTIPシンポジウム-ASEAN - Japan STI Collaboration for SDGsに参加

JASTIPは日ASEANの科学技術協力に関するプラットフォームを構築し、JIRCASもこれに参加しています。本シンポジウムでは、これまでの成果・活動が報告されました。

国際機関動向

FAO 「2016年アフリカにおける食糧安全保障と栄養状況概観」について

「食糧安全保障危機経験値指標」は、充分な食糧へのアクセスに関した質問に対する調査対象者の主観的回答に基づいた指標である。従来の貧困・食糧安全保障指標を適用して得られた知見を引き継ぎ補完しつつ、FIESは異なる国・文化間で比較可能な食糧安全保障危機状況に置かれた人々の推計を可能にすると期待される。

国際機関動向

IFPRI は「アフリカにおける農業研究:未来の生産性改善に向けた投資」(ライナム他編著)を公表

本報告書(Lynam et al eds. 2016 Agricultural research in Africa: Investing in future harvests. IFPRI. )は、研究者・開発専門家による、アフリカ農業研究開発の変遷・現状・見通しの分析をまとめたものである。

海外連絡拠点

APAARIの2017-2022年戦略計画

APAARIは、国連のSustainable Development Goals(SDG;持続的開発目標)に対応して、2015年に「APAARI Vision 2030」を策定し、これを実現するため、「APAARI Strategic Plan 2017-2022」を策定し、2016年11月に発表しました。

会議概要報告

第2回CGIAR System Council Meeting への参加

9月25日(日)、26日(月)に開催された第2回国際農業研究協議グループシステム理事会に岩永理事長が出席し、今後のCGIARとその傘下の15国際農業研究機関による地球規模の農業研究の方針が話し合われました。