イネ創生プロジェクト研究におけるいもち病ネットワーク研究に関するキックオフミーティーング、およびアジア作物学会におけるワークショップ「Rice innovation for environmentally sustainable production systems」開催報告

関連プログラム
食料安定生産

第7回アジア作物学会は、アジア地域を中心とする栽培および育種研究者が約280名が参加してインドネシア、ボゴール市で2011年9月27日~30日の日程で開催されました。JIRCASの両会議は、9月28日の午前と午後に分かれて、アジア作物学会の一貫として行われました。

日時
2011年9月28日
会場
インドネシア、ボゴール市
主催・後援等
国際農林水産業研究センター(JIRCAS)、アジア作物学会

会議概要

第7回アジア作物学会は、アジア地域を中心とする栽培および育種研究者が約280名が参加してインドネシア、ボゴール市で2011年9月27日~30日の日程で開催されました。JIRCASの両会議は、9月28日の午前と午後に分かれて、アジア作物学会の一貫として行われました。 キックオフ会議では、特にJIRCASの進めるイネいもち病の国際的ネットワーク研究について焦点をあてて行われ、(独)農業生物資源研究所、雲南農業大学(中国)、雲南省農業科学院農業環境資源研究所(中国)、中国農業科学院作物研究所、ベトナム国の農業遺伝学研究所およびクーロンデルタ稲研究所、ラオス国イネおよび商業作物研究所、タイ国ウボン稲研究センター、カンボジア農業研究および開発研究所、フィリピン稲研究所、インドネシア稲研究センター、インドネシア農業生物工学および遺伝資源研究所、バングラデシュ稲研究所、およびJIRCASの計8か国、22名の研究者が参加して、今後5年間の研究計画と方向性について論議を行いました。 また、ワークショップでは、いもち病研究に加えて、低投入で環境調和型の栽培システムの構築に向けてのイネ創生プロジェクトの研究課題である、窒素利用効率の向上、草型、根型の改変による新しい育種素材開発と生理、栽培学的研究の方向性と今後の連携、さらには実践事例としてのインドネシアを対象としたイネの有機栽培などの社会科学的調査報告などが、50名以上の研究者を集めて行われました。 両会議を通じて、JIRCASの進めるイネ創生プロジェクト研究への理解と意見収集を行いました。本プロジェクトでは、いもち病抵抗性研究の国際共同研究を先行して行っているが、他の窒素利用効率の向上、環境ストレス耐性育種、根系の遺伝的改変に関する研究についても強い興味が示され、将来の国際共同研究の要望が出され今後の課題としました。

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