インドネシア
インドネシア共和国(インドネシアきょうわこく、インドネシア語: Republik Indonesia)、通称インドネシアは、東南アジア南部に位置する共和制国家。首都はジャワ島に位置するジャカルタ。 5,110kmと東西に非常に長く、また世界最多の島嶼を抱える国である。赤道にまたがる1万3,466もの大小の島により構成される。人口は2億3000万人を超える世界第4位の規模であり、また世界最大のイスラム人口国としても知られる。 島々によって構成されている国家であるため、その広大な領域に対して陸上の国境線で面しているのは、東ティモールのティモール島、マレーシアのカリマンタン島(ボルネオ島)、パプアニューギニアのニューギニア島の3国だけである。 海を隔てて近接している国は、パラオ、インド(アンダマン・ニコバル諸島)、フィリピン、シンガポール、オーストラリアである。 東南アジア諸国連合(ASEAN)の盟主とされ、アセアン本部もインドネシアの首都ジャカルタにある。そのため、2009年以降、アメリカ、中国など50か国あまりのASEAN大使が、ASEAN本部のあるジャカルタに常駐。日本も、2011年(平成23年)5月26日、ジャカルタに東南アジア諸国連合(ASEAN)日本政府代表部を開設し、ASEAN大使を常駐させている。
(DBpediaより引用)関連するJIRCASの動き
国際農研岩永理事長がインドネシア・デンパサールで開催された農業分野の温室効果ガスに関するグローバル・リサーチ・アライアンス(GRA)理事会に出席
2019年10月6~7日に、インドネシア・デンパサールで第9回GRA理事会が開催され、国際農研から岩永理事長が参加しました。
「不良環境条件下でのイネ栽培に適応した生物的および非生物的ストレスに対する遺伝的改良」に関するワークショップをインドネシアで開催(9月19日)
JIRCASは「熱帯等の不良環境における農産物の安定生産技術の開発」のため、アジア・アフリカにおいて「イネいもち病ネットワーク研究」と「不良環境耐性作物プロジェクト」に関する共同研究を実施しています。このたびインドネシアのボゴールにおいてワークショップを開催し、具体的な研究活動について協議しました。
関連する現地の動き
刊行物
広報JIRCAS (3)
国立研究開発法人 国際農林水産業研究センター, 広報JIRCAS. 3 (
jircas3-_-.pdf4.97 MB
Information leaflet (Indonesian language) on “Chemical fertilizer reduction by horse manure application for temperate vegetable production in West Java Highland, Indonesia”
Balai Penelitian Tanaman Sayuran (BALITSA), Japan International Research Center for Agricultural Sciences, マニュアル・ガイドライン. (
manual_guideline-_-.pdf866.53 KB
地下水有効開発技術マニュアル
独立行政法人 緑資源機構, 緑資源機構マニュアル. (
green-_-.pdf6.35 MB
Technical Reference for Effective Groundwater Development
Japan Green Resources Agency, 緑資源機構マニュアル. (
green-_-.pdf4.75 MB
熱帯農業地域における国別研究問題とその背景 : 第1部
大野芳和, 石原修二, 牛膓英夫, 尾和尚人, 濱村邦夫, 池田俊彌, 宮重俊一, 国際農林水産業研究センター研究資料. 3 , 1- 107 (
researchdoc3-_1-107.pdf21.3 MB
関連するイベント・シンポジウム
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場所
国連大学 ウ・タント国際会議場
東京都渋谷区神宮前 5-53-70 -
場所
インドネシア国、ボゴールIICC(IPB International Convention Centre)
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場所
フィリピン・ロスバニオス
出張報告書
報告書番号 | 出張年月 | 国名 | 出張目的 | 関連プログラム |
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H31-0415 | 2020年01月 - 2020年03月 | セネガル, インドネシア | 1.アフリカ稲センター、セネガル農業研究所における研究打合せ、2. インドネシア稲研究センターにおける形質評価並びに研究打合せ | 農産物安定生産 |
H31-0533 | 2020年02月 - 2020年03月 | インドネシア | インドネシア稲研究所における研究打合せと圃場試験地視察 | 農産物安定生産 |
H31-0387 | 2019年12月 - 2019年12月 | タイ, マレーシア, インドネシア | 1. チーク検定林クローン構造結果と遺伝的多様性調査の打合せ、2. フタバガキ生理活性測定と気象観測の開始、3. フタバガキ次代検定林における表現型計測の打合せ | 高付加価値化 |
H31-0193 | 2019年08月 - 2019年09月 | ミャンマー, インドネシア | 気候変動対応プロに係る現地調査研究及び打合せ、国際灌漑排水委員会第70回国際執行理事会及び関連会議への出席 | 資源・環境管理 |
H31-0218 | 2019年09月 - 2019年10月 | ミャンマー, マレーシア, インドネシア | 1. チーク保全・持続的管理に関するワークショップへの出席、2. フタバガキ次代検定林での材密度の測定、3. オイルパーム繁殖成長データの収集 | 高付加価値化 |
研究成果情報
- アジアモンスーン地域の天水稲作における最適播種期予測による収量改善(2018)
全球スケールの季節予報を統計的にダウンスケーリングした気象予測値をモンスーンアジアの100 km2程度の天水稲作地域に適用できることを明らかにした。これにより、作物生育モデルを使った最適播種期の予測が可能となり、農家の収量を改善できる。
- 健全な種子生産を維持するためのフタバガキ科林業樹種の択伐基準の改善(2016)
フタバガキ科4林業樹種について、種子の父性解析から得られた花粉散布・開花量のパラメータを用い、択伐後の他家受粉の減少量をシミュレーションにより推定した。その結果によれば、材密度が高い非早生樹種では他家受粉が大きく減少し健全な交配が維持できないため、択伐の伐採基準を現行よりも厳しくすることが望ましい。
- アセアン国別食料需給モデル作成・運用マニュアルによる成果の普及(2016)
アセアン加盟各国を対象として食料生産・消費の中期予測を行うための非均衡モデルを作成・運用するためのマニュアルを作成し広く公表する。マニュアルは、モデルの作成法を基礎的な計量経済学の概念と共に示し、モデルの理解・作成・運用に寄与する。
- 西ジャワ高原野菜生産で、入手の容易な馬糞堆肥施用により減収せずに化学肥料施用を半減できる(2015)
インドネシア西ジャワ州高原地帯の火山灰土壌地域の野菜生産では、馬糞堆肥を10 t/ha施用することで、収量を維持したまま化学肥料施用量を施肥基準の半量に節減できる。
- インドネシアのパーム油企業が実施するCSR活動を促進する要因(2015)
インドネシアのパーム油企業が実施する企業の社会的責任(CSR)活動は、小規模農家に対する農地配分プログラムであるNESの実施により促進される。NESに対する政府支援の強化は、CSR活動の促進にも有効である。
- インドネシアのオイルパーム開発プログラムが小規模農家に与えた影響(2014)
インドネシアにおけるオイルパーム開発プログラムであるNESシステムは、施肥の改善と優良種苗の提供を通じて、小規模農家のオイルパーム果房収量を改善できる。
- インド型イネ品種の籾収量を増加させる遺伝子、SPIKEの発見(2013)
インドネシアの熱帯日本型在来品種に由来し、単離に成功した第4染色体上の遺伝子SPIKEは、インド型品種IR64やIRRI146の遺伝的背景で一穂籾数を増加させるばかりでなく、止葉幅、穂首の維管束数、玄米外観品質などの形態的改善を伴い、籾収量を増加させる。
- オイルパーム幹からのバインダーレスパーティクルボードや圧縮板の製造(2013)
未利用であるオイルパーム幹を用い、原料粉末のみの熱圧締によるバインダーレスパーティクルボードや圧力と熱をかけて密度を高めた圧縮板が製造できる。実用化されれば、新規原料が天然林資源の代替となり、既存産業を衰退させず天然林を保護することへ貢献する。
- 飛翔力の強い甲虫媒のフタバガキ科樹種が健全に種子生産できる択伐基準(2013)
JIRCASが開発した繁殖モデルを適用し、現地でバラウと呼ばれ低地フタバガキ林に生息する飛翔力の強い甲虫媒の有用樹について、熱帯樹木の択伐基準を考慮する際に重要な自然交配が可能になる花粉散布パターンを決定した。飛翔力の弱いアザミウマ媒の有用樹レッドメランティよりも送粉効率が高く、択伐基準はレッドメランティよりも緩和できる。
- ココヤシの重要害虫キムネクロナガハムシにおける2種の発見(2012)
ココヤシを加害する害虫キムネクロナガハムシには、アジア型とパシフィック型の2つの隠蔽種が存在することを明らかにした。現在アジア型の防除のためにパプアニューギニアを起源とする寄生蜂Asecodes hispinarumが東南アジアに導入されているが、本種はパシフィック型の天敵であるため、寄生蜂Tetrastichus brontispaeなどアジア型の天敵の導入が望まれる