イネいもち病に関する国際ネットワーク研究のワークショップを開催 -アジア・アフリカそして日本におけるいもち病研究の方向性を紹介-

発表日:平成25年9月20日

ポイント

  • 9月25日JIRCAS本所の国際会議室において、イネいもち病に関する国際ネットワーク研究のためのワークショップを開催します。
  • JIRCAS、国際稲研究所(IRRI)、アフリカ稲センター(AfricaRice)、それぞれが進める国際的いもち病ネットワーク研究、さらには日本の先進的な研究成果についての情報交換を行います。
  • コメの生産や普及等に関わる方々の出席をお待ちしています。

概要

    いもち病は温帯から熱帯の稲が栽培される全ての地域で問題となる病気で、防除技術が求められています。(独)国際農林水産業研究センター(JIRCAS)は、2006年よりイネいもち病の防除技術の開発・普及を目指した「イネ安定生産のためのいもち病ネットワーク研究」をアジアの10か国、16研究機関、1大学とともに行っています。この研究成果や今後の研究方向を検討するための国際ワークショップを開催します。

    当日は、JIRCASに加えて、国際稲研究所(IRRI)が主催する温帯イネ研究コンソーシアム(TRRC)およびIRRIの病理・抵抗性研究グループ、アフリカ稲センター(AfricaRice)と進めている西アフリカでの育種・病理研究、さらには日本のゲノム研究の成果を利用したいもち病抵抗性育種プロジェクトの成果も紹介されます。

    本ワークショップの開催により、JIRCASが対象とする熱帯地域、IRRIの温帯地域、AfricaRiceのアフリカにおける、それぞれの研究の連携や、日本の先進的な研究成果についての情報交換が行われ、いもち病に対する防除技術開発研究の促進が期待されます。

    いもち病研究に関わる研究者のみならず、コメの生産や普及等に関わる方の出席を賜りたく、ご案内申し上げます。使用言語は、英語です。

問い合わせ先

  • 独立行政法人国際農林水産業研究センター(茨城県つくば市)理事長 岩永 勝
  • 研究担当者:生物資源・利用領域プロジェクトリーダー 福田善通 
  • 広報担当者:情報広報室長 伊賀啓文  

プログラム

Workshop
Direction of blast studies in Asia, Africa, and Japan
ワークショップ「アジア、アフリカそして日本におけるいもち病研究の方向性」

Chairman: Dr. Seiji Yanagihara (JIRCAS)
座長:柳原誠司

At International Meeting Room, JIRCAS
会場:(独)国際農林水産業研究センター、国際会議室

13:30-17:10 On 25 September 2013
開催日:2013年9月25日
 

  • 13:30-13:40
     Opening remarks JIRCAS president, Dr. Masaru Iwanaga
     開会の辞 国際農林水産業研究センター 理事長 岩永勝
  • 13:40-16:50
    1. Temperate Rice Research Consortium (TRRC)
      温帯稲研究コンソーシアム
      Dr. Kshirod Kumar Jena (IRRI) ジェナ博士(国際稲研究所)
    2. Diversity of blast isolates and rice germplasm in West Africa
      西アフリカにおけるいもち病菌レースとイネの遺伝子変異
      Mr. Theophile Odjo (University of Abomey-Calavi, Benin)
      オジョ(アボメイカラビ大学、ベナン国)
    3. Blast research network for stable rice production
      イネ安定生産のためのいもち病研究ネットワーク
      Dr. Yoshimichi Fukuta (JIRCAS) 福田善通(JIRCAS)
    4. An overview of research activities of host plant resistance to rice blast at IRRI
      国際稲研究所におけるイネいもち病の抵抗性遺伝子に関する研究の概要
      Dr. Bo Zhou, Jonas Padilla, Berlaine Quime, Gui Xiao (IRRI)
      ゾウ博士ら(国際稲研究所)
    5. Research project for blast resistance breeding using genomic information
      ゲノム情報を利用したいもち病抵抗性研究プロジェクト
      Dr. Hiroyuki Sato (NARO Kyushu Okinawa Agricultural Research Center, Japan) 佐藤宏之(九州沖縄農業研究センター)
    6. Discussion 総合討論

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