バングラデシュ
関連するJIRCASの動き
2011年若手外国人農林水産研究者表彰報告
平成23年11月14日、つくば国際会議場において若手外国人農林水産研究者表彰(農林水産技術会議事務局主催)の表彰式典が挙行されました。式典には、受賞者母国大使館や選考を務められた委員を含め、多数が参加され盛大に行われました。 本賞は、開発途上地域のための農林水産業及び関連産業に関する研究開発に優れた功績をあげつつある若手外国人研究者を農林水産技術会議会長が表彰するもので、今回が第5回目です。
イネ創生プロジェクト研究におけるいもち病ネットワーク研究に関するキックオフミーティーング、およびアジア作物学会におけるワークショップ「Rice innovation for environmentally sustainable production systems」開催報告
第7回アジア作物学会は、アジア地域を中心とする栽培および育種研究者が約280名が参加してインドネシア、ボゴール市で2011年9月27日~30日の日程で開催されました。JIRCASの両会議は、9月28日の午前と午後に分かれて、アジア作物学会の一貫として行われました。
関連する現地の動き
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Pick Up
532. バングラデシュにおけるさび病菌の病原性の変化
ダイズさび病は熱帯・亜熱帯地域の大豆生産において深刻な影響を及ぼします。バングラデシュでも生産の拡大に伴いさび病が問題となっています。本研究では、抵抗性品種の導入によるさび病対策に向け、既知のさび病抵抗性遺伝子に対する病原性を調査しました。その結果、2016年のさび病菌は病原性が弱く既知の抵抗性遺伝子の多くが有効でしたが、2018年と2019年のさび病菌の病原性は非常に強く変化したことが分かりました。その中には既知の7種の抵抗性遺伝子が全く効かない強病原性のさび病菌が含まれていました。抵抗性品種の導入はコストや環境負荷の観点から有効ですが、安定的な効果を得るためには強病原性のさび病菌に対応した遺伝子集積などを利用した抵抗性品種の開発が必要となります。
刊行物
バングラデシュの貧困と人々の行動様式
クラレンス・マローニー, 濱村邦夫, 国際農林水産業研究センター研究資料. 5 , 1- 61 ( )
熱帯農業地域における国別研究問題とその背景 : 第1部
大野芳和, 石原修二, 牛膓英夫, 尾和尚人, 濱村邦夫, 池田俊彌, 宮重俊一, 国際農林水産業研究センター研究資料. 3 , 1- 107 ( )
researchdoc3-_1-107.pdf21.3 MB

総合討論 (熱帯における水稲2期作化に伴う病害虫対策に関する研究(平成2年度熱帯農業試験研究推進会議研究推進部会))
, 熱帯農研集報. 73 , 128- 131 ( )

熱帯圏における広域モニタリング (第13回熱帯農業専門分野別研究会--国際農業研究における情報問題)
沢田 治雄, 熱帯農研集報. 72 , 40- 50 ( )
Genetic diversity and landrace differentiation of Mungbean, VIGNA RADIATA (L.) Wilczek, and evaluation of its wild relatives (The subgenus CERATOTROPIS) as breeding materials
Norihiko Tomooka, Technical bulletin of the Tropical Agriculture Research Center. 28 , 1- 69 ( )
techtarc28-_1-69.pdf14.05 MB
関連するイベント・シンポジウム
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2011年若手外国人農林水産研究者表彰式
- 場所
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つくば国際会議場エポカル 中ホール200
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イネ創生プロジェクト研究における、いもち病ネットワーク研究に関するキックオフミーティング、およびアジア作物学会におけるワークショップ 「Rice innovation forenvironmentally sustainable production systems」
- 場所
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インドネシア国、ボゴールIICC(IPB International Convention Centre)
出張報告書
報告書番号 | 出張年月 | 国名 | 出張目的 | 関連プログラム |
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R04-0316 | 2023年03月 - 2023年03月 | バングラデシュ, フィリピン | ・バングラデシュ稲研究所での試験の進捗、圃場試験の確認および研究打ち合わせ ・フィリピン稲研究所での圃場調査と打ち合わせ |
食料 |
R04-0315 | 2023年03月 - 2023年03月 | バングラデシュ, フィリピン | ・イネいもち病抵抗性判別システムを活用した病原性の評価と育種系統群利用による農薬低減技術の実証研究に向けた、バングラデシュ稲研究所との研究打ち合わせおよび野外試験圃場の確認 ・パッケージ型肥料低減技術の現地実証試験アジアモンスーン地域への応用促進に向けた、フィリピン稲研究所との研究打ち合わせおよび圃場試験状況の確認 |
情報 |
R04-0314 | 2023年03月 - 2023年03月 | バングラデシュ, ベトナム | イネいもち病抵抗性判別システムを活用した病原性の評価と育種系統群利用による農薬低減技術の実証研究の試験状況確認および意見交換 | 情報 |
R04-0313 | 2023年03月 - 2023年03月 | バングラデシュ, ベトナム | ・バングラデシュ稲研究所での試験の進捗、圃場試験の確認および研究打ち合わせ ・ベトナムの農業遺伝学研究所での試験の進捗、圃場試験の確認および研究打ち合わせ |
食料, 情報 |
R04-0270,R04-0271,R04-0268-a | 2023年02月 - 2023年02月 | バングラデシュ | グリーンアジアに関するバングラデシュ農業省への支援要請・同省との連携強化、バングラデシュ稲研究所との共同研究に関するキックオフミーティング(AWD技術と越境性植物病害虫)の実施による研究機関同士の連携強化 | 情報 |
研究成果情報
- バングラデシュにおけるいもち病菌レースの分化とイネ遺伝資源の抵抗性変異(2017)
バングラデシュにおける、イネ遺伝資源のいもち病抵抗性変異は多様である。イネいもち病菌レースは栽培されているイネ品種の抵抗性遺伝子型に対応しており、天水田と灌漑水田では異なるレースが分化している。
- バングラデシュにおけるいもち病菌レースの分化とイネ遺伝資源の抵抗性変異(2017)
バングラデシュにおける、イネ遺伝資源のいもち病抵抗性変異は多様である。イネいもち病菌レースは栽培されているイネ品種の抵抗性遺伝子型に対応しており、天水田と灌漑水田では異なるレースが分化している。
- 食糧政策は気候変動下の米価変動を緩和するが政策コストは上昇する(2016)
気候変動に脆弱なバングラデシュを対象とし、米価変動を緩和するための食糧政策の効果とコストを、政策を含む米需給モデルで試算する。気候変動シナリオRCP6.0に基づくと、価格の変動係数を1ポイント低下させるには、年に1.67億ドルの追加的支出が必要である。
- 食糧政策は気候変動下の米価変動を緩和するが政策コストは上昇する(2016)
気候変動に脆弱なバングラデシュを対象とし、米価変動を緩和するための食糧政策の効果とコストを、政策を含む米需給モデルで試算する。気候変動シナリオRCP6.0に基づくと、価格の変動係数を1ポイント低下させるには、年に1.67億ドルの追加的支出が必要である。
- 重回帰分析とGISを用いたバングラデシュ水稲の1kmメッシュ推定生産量(2012)
バングラデシュの郡別の水稲生産量を目的変数、傾斜、地形、土性、排水性、土壌透水性、土壌塩分の属性区分面積を説明変数とする重回帰分析を行い、得られた偏回帰係数をGISの地図演算に適用して1kmメッシュあたりの水稲生産量を推定する。
- 重回帰分析とGISを用いたバングラデシュ水稲の1kmメッシュ推定生産量(2012)
バングラデシュの郡別の水稲生産量を目的変数、傾斜、地形、土性、排水性、土壌透水性、土壌塩分の属性区分面積を説明変数とする重回帰分析を行い、得られた偏回帰係数をGISの地図演算に適用して1kmメッシュあたりの水稲生産量を推定する。
- 気候変動影響下におけるバングラデシュの長期的な食料安全保障の条件(2010)
コメを主食とするバングラデシュでは、21世紀中の気温上昇が2.5°C程度までならば、現在の単収(収量)成長率で食料供給が保たれるが、それ以上では減少する可能性がある。今後は長期的な視点から、高い収量成長を保つための品種改良や技術開発が重要になる。
- 気候変動影響下におけるバングラデシュの長期的な食料安全保障の条件(2010)
コメを主食とするバングラデシュでは、21世紀中の気温上昇が2.5°C程度までならば、現在の単収(収量)成長率で食料供給が保たれるが、それ以上では減少する可能性がある。今後は長期的な視点から、高い収量成長を保つための品種改良や技術開発が重要になる。
- アジア開発途上地域の農業技術開発目標の重要度(2006)
アジア開発途上地域の農業研究者、普及職員及び農家の間には、農業技術の開発目標の重要度や、技術開発目標の達成により期待される効果の認識に差がある。特に農業経営・技術普及に関する研究については、貧困解消への寄与が農家から期待されており、この分野の研究成果を農業技術政策へ反映させる努力が、研究開発への信頼醸成のために重要である。
- アジア開発途上地域の農業技術開発目標の重要度(2006)
アジア開発途上地域の農業研究者、普及職員及び農家の間には、農業技術の開発目標の重要度や、技術開発目標の達成により期待される効果の認識に差がある。特に農業経営・技術普及に関する研究については、貧困解消への寄与が農家から期待されており、この分野の研究成果を農業技術政策へ反映させる努力が、研究開発への信頼醸成のために重要である。