2026年3月3日から4日にかけて、タイ国コンケン市のコンケン大学において、「サトウキビ白葉病の持続的管理に関する第3回国際ワークショップ」を開催しました。
本ワークショップは、国際農研がタイ国立コンケン大学やタイ農業局等と共同で作成し、2021年にタイ工業省傘下のサトウキビ・砂糖委員会事務局から発行された「サトウキビ白葉病対策としての健全種茎増殖・配布マニュアル」*の内容を基礎に、その後の技術的進展や各国での取り組み状況を共有することを目的として実施されたものです。
ワークショップには、タイ、インド、ラオス、スリランカ、ベトナム、オーストラリア及び日本から研究者や行政関係者が参加し、会場参加46名、オンライン参加2名の計48名が出席しました。
初日の講演会では、白葉病とその媒介虫の生態、病原体検出法、健全種苗の利用による防除対策に加え、各国における発生状況や防除の現状が報告されました。
また、マニュアル発行以降の研究の進展として、より効率的な検出法、ドローンを活用した圃場調査、抵抗性品種の選抜など、多様な技術開発の成果が紹介されました。総合討論では、白葉病の発生予測に必要なデータの種類や精度向上の課題について活発な意見交換が行われ、今後の研究方向が整理されました。
2日目には、農家圃場や健全種苗生産施設の視察を実施し、現地における生産工程や健全種苗の利用状況を確認しました。これらの活動を通じて、サトウキビ白葉病の持続的管理に向けた技術の重要性と、今後の研究・連携の方向性を共有する貴重な機会となりました。
*本技術は、「アジアモンスーン地域の生産力向上と持続性の両立に資する技術カタログVer. 4.0」に「サトウキビ白葉病対策としての健全種茎増殖・配布システム」として掲載されており、アジアモンスーン地域におけるサトウキビ栽培で広く活用されることが期待されています。


