現地の動き
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FAOアジア・太平洋地域事務所(Regional Office for Asia and the Pacific)のBlue Growth Initiative概要
FAOの重点活動であるBlue Growth Initiativeは、持続的な水産養殖の推進により、タンパク質供給増加、生計向上、水産資源・環境保全を図ることを目的としています。アジア・太平洋地域での活動概要をご紹介します。
国際連合食糧農業機関(FAO), 国際農業開発基金(FAD), 国連児童基金(UNICEF), 世界食糧計画(WFP), 世界保健機関 (WHO).「2017年世界食料安全保障・栄養白書: 平和構築・食料安全保障のためのリジリエンス構築[The State of Food Security and Nutrition in the World 2017.Building resilience for peace and food security」概要
2017年9月15日に公表された「2017年世界食料安全保障・栄養白書」によると、慢性的栄養失調状態にある人々の数は2000年の9億人より漸減傾向にあったが、2015年から2016年に7億7700万人から8億1500万人に増加へ反転した。とりわけ紛争と旱魃・洪水などの天災の影響が重なったサブサハラアフリカ、南・東アジア、西アジア、の一部において、深刻な食料安全保障の悪化が観察された。こうした危機に対応するためには、緊急人道援助と長期的な開発・平和構築の送付による対応が必要とされる。
国際食料政策研究所(IFPRI)「グローバル食料政策レポート・2017年版 [International Food Policy Research Institute. 2017 Global Food Policy Report.]」概要
国際食料政策研究所(The International Food Policy Research Institute、IFPRI)は、毎年、食料政策にまつわる最新事情の概要と見通しに関する専門家の見解を「グローバル食料政策レポート」としてまとめている。2017年版報告書は、低・中所得国において、急激な都市化がもたらす食料安全保障・栄養改善の課題を特集している。
国際農業開発基金(IFAD)「サブサハラ・アフリカにおける農村-都市関係と フードシステム(Rural-urban linkages and food systems in sub-Saharan Africa.)」概要
国際農業開発基金(International Fund for Agricultural Development、IFAD)による本報告書は、近年の都市化・所得増を背景とした食生活の変化により加工食品・肉製品・青果物への需要が急増しているトレンドを踏まえ、包括的で持続的なフードシステム促進のための農村と都市の関係、それぞれの役割について考察している。
第26回世界食料見通し会合(26th World Outlook Conference)への参加
2017年6月8日と9日の二日間にかけて、アイルランド農業食料開発局(Teagasc)主催でダブリン市郊外において第26回世界食料見通し会合(26th World Outlook Conference)が開催され、JIRCAS社会科学領域の古家が参加し、開発中の新たな世界食料モデルの分析結果について報告しました
国連栄養常任委員会(UNSCN)「『栄養のための行動の10年』へのスポットライト [UNSCN NEWS 42: A Spotlight on the Nutrition Decade.」概要
国連栄養常任委員会(UNSCN)によるUNSCNニュースは、国際栄養改善の分野で重要な課題に関する情報を提供している。今号は「栄養のための行動の10年(2016-2025年)」として、今後9年間で栄養失調を解決する為に必要とされる6つの行動分野 について特集している。中でも、「行動分野1: 健康的な食生活の為の持続的で強靭なフードシステム」は、生物多様性の有効利用、農作物の生物学的栄養強化(Biofortification)の役割に着目する。
国際連合「世界人口予測・2017年改訂版 [United Nations (2017). World Population Prospects: The 2017 Revision.]」概要
国連「世界人口予測」は、現在76億人の世界人口は2050年に98億人、2100年には112億人へ達すると予測し、とりわけ最貧国に集中した人口増により、持続可能な開発目標(SDGs)の達成への課題を喚起する。人口増・人口動態に伴う社会経済変化は、食料需要を増加させ、途上国農業を取り巻く環境への負荷を増加させることが予測される。
アフリカ開発銀行「農業の潜在性を引き出せ- 開発効果レビュー報告書2017年版 [African Development Bank. Annual Development Effectiveness Review 2017 :Transforming Africa — Unlocking agriculture’s potential]」概要
アフリカ開発銀行「農業の潜在性を引き出せ- 開発効果レビュー報告書2017年版」は、5つの投資重点分野: “High 5”-食料・電力・産業化・地域経済統合・生活改善、に関連する社会経済トレンドに照らし合わせつつ、アフリカ開発銀行の投資方針と投資効果について評価を行っている。
小麦イニシアティブ報告 2017年4月 オーストリア、ウィーン/トゥルン
国際的な小麦共同研究のプラットフォームである小麦イニシアティブ(International Research Initiative for Wheat Improvement、略称WI)は、オーストリアで、専門家作業グループ(Expert Working Group:EWG)会合や研究理事会を開催した。小麦品質と安全性に関するEWGの第2回会合、研究理事会に国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構の研究者が出席した。
世界銀行「世界開発指標から読み解く、持続可能な開発目標 アトラス2017年版(World Bank. 2017. Atlas of Sustainable Development Goals 2017:From World Development Indicators)」の概要
世界銀行「世界開発指標から読み解く、持続可能な開発目標 アトラス2017年版」は、持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals - SDGs)の達成に向けたトレンドと課題について、地図や図表を駆使し、視覚的な解説を試みている。本書はSDGsが対象とする17課題を網羅し、国・地域別に各SDG 達成に向けての進展度の把握を試みている。
FAO「栄養に配慮した農業・食料システムの実例-介入の選択肢(Nutrition-sensitive agriculture and food systems in practice: options for intervention)」の概要
FAO報告書「栄養に配慮した農業・食料システムの実例-介入の選択肢」(2017)は、農業・農村開発管轄省庁の政策立案者や開発パートナーを対象に、栄養に配慮した農業・食料政策やプログラム策定に有用な一連の『FAOツールキット』の一環として、介入の選択肢を提示している。
CGIAR「CGIAR Strategy and Result Framework」および「CGIAR Strategy and Result Framework 2016 -2030」の概要
世界規模の農業研究・開発ネットワークであるCGIARの研究・開発戦略および目標達成のための枠組み(CGIAR Strategy and Result Framework: SRF)の概要
FAO 「食糧と農業の未来 - トレンドと課題(The future of food and agriculture – Trends and challenges)」の概要
FAOの「食糧と農業の未来 - トレンドと課題」(2017)は、2050年に世界銀行は97億人に達するという国連の予測に基づき、2012年水準よりも50%多く食糧・飼料・バイオ燃料を増産する必要があると推計する。そして21世紀農業を取り巻く変化を理解する鍵となる15のトレンドを示している。
IRRI他主催セミナー「Can mechanization bridge the way to sustainable rice production?」に参加
アジアでは、農業労働者不足が問題となっており、機械化が進み、民間の進出も進んでいます。アジアの稲作における機械化の導入状況、技術開発、解決すべき課題が報告されました。
第3回JASTIPシンポジウム-ASEAN - Japan STI Collaboration for SDGsに参加
JASTIPは日ASEANの科学技術協力に関するプラットフォームを構築し、JIRCASもこれに参加しています。本シンポジウムでは、これまでの成果・活動が報告されました。
FAO 「2016年アフリカにおける食糧安全保障と栄養状況概観」について
「食糧安全保障危機経験値指標」は、充分な食糧へのアクセスに関した質問に対する調査対象者の主観的回答に基づいた指標である。従来の貧困・食糧安全保障指標を適用して得られた知見を引き継ぎ補完しつつ、FIESは異なる国・文化間で比較可能な食糧安全保障危機状況に置かれた人々の推計を可能にすると期待される。
IFPRI は「アフリカにおける農業研究:未来の生産性改善に向けた投資」(ライナム他編著)を公表
本報告書(Lynam et al eds. 2016 Agricultural research in Africa: Investing in future harvests. IFPRI. )は、研究者・開発専門家による、アフリカ農業研究開発の変遷・現状・見通しの分析をまとめたものである。
APAARIの2017-2022年戦略計画
APAARIは、国連のSustainable Development Goals(SDG;持続的開発目標)に対応して、2015年に「APAARI Vision 2030」を策定し、これを実現するため、「APAARI Strategic Plan 2017-2022」を策定し、2016年11月に発表しました。