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国際機関動向

国際再生可能エネルギー機関(IRENA)「南部アフリカにおけるサトウキビからのバイオエネルギー:持続可能なスケールアップに向けた経済的ポテンシャル」の概要

2019-05-16

南部アフリカではサトウキビ生産が主要な産業となっており、熱、発電、バイオ燃料の原料としての利用も潜在的に大きな可能性を有している。本報告は、南部アフリカ再生可能エネルギー・エネルギー効率センター(SACREE)によるこれまでの研究成果を踏まえ、南部アフリカ7か国(エスワティニ、マラウイ、モザンビーク、南アフリカ、タンザニア、ザンビア、ジンバブエ)を対象として、サトウキビからのバイオエネルギー生産のポテンシャル及びその関連コストを分析したものであり、主な分析結果は以下のとおりである。

  • 7カ国における現在のサトウキビ栽培面積55.4万haにおいて、収量の改善が図られ、サトウ需要を上回る余剰生産分の全てがバイオエネルギーに転換された場合、ガソリン1リットル当たり平均生産価格0.71米ドルで14億リットルのエタノールの生産が可能。
  • サトウキビの栽培面積は、天水栽培による場合は510万ha(9倍)、灌漑を導入した場合は5490万ha(99倍)まで拡大が可能。
  • バイオエネルギーの年間生産量は、ガソリンと競争力を持つ価格帯で720億リットルのエタノール、156TWhの電力まで増加が可能。
  • 新たな技術や高収量品種を導入することにより、バイオエネルギー生産のポテンシャルはさらに拡大し、燃料価格や電気代を低減することが可能。

より詳しい内容に関しては、以下のサイトを通じ報告書原文を参照のこと

(本文)https://www.irena.org/publications/2019/Mar/Sugarcane-bioenergy-in-South...

なお、概要に関する本翻訳は、IRENAから公式に承認を受けたものではなく、翻訳上の誤りなどの責任は文責にある。(文責:研究コーディネーター  増山寿政)