農業GXを加速する次世代バイオマスアップサイクル技術の国際展開【次世代バイオマス】
関連プログラム
環境・資源
2026-09-02
背景
農業や食品加工に伴う未利用バイオマスは、処理コストや環境負荷の要因であると同時に、資源循環や脱炭素化に向けた有望な資源でもあります。東南アジアでは農業残さや油ヤシ系バイオマスが増加し、焼却や廃棄による温室効果ガス排出や水質汚染が課題となっています。国際農研は、第5期までに微生物糖化と原料マルチ化に基づく資源化技術を日本やマレーシアで実証し、一部で社会実装が始まりましたが、対象原料の拡大、多段階資源化の統合設計、便益の定量化と制度接続などの課題が残されています。これらを解決し、多様な未利用バイオマスを対象とする次世代バイオマスアップサイクル技術として高度化することが求められています。
プロジェクト目標
未利用バイオマスを対象に、微生物糖化を中核とする多段階資源化技術を確立し、脱炭素化・循環型農業に資する燃料・資材・機能性物質への資源転換を実現します。非パーム系を含む原料マルチ化を進めて運転条件レンジと品質・利用要件を明確化するとともに、企業等による技術導入を支援し、国際的な普及・展開に必要な実装パッケージを整備して、各地での資源循環利用の拡大と農業GXの推進に貢献します。
研究課題構成
- 次世代バイオマス資源化技術の創出
- GX型バイオマスアップサイクル技術の統合開発と実証
- バイオマス資源化技術の国際展開と社会実装に向けた適応性・制度・環境統合モデルの構築
対象国
タイ、マレーシア、インドネシア、ベトナム、日本、中国、ガーナ、ナイジェリア
成果の対象者・受益者
民間企業(プラント導入・運営主体)、現地政府・規制当局(制度設計主体)、現地農家、日本を含む社会全体
プロジェクトリーダー
小杉 昭彦(生物資源・利用領域)