次世代バイオマスアップサイクル技術の国際展開【次世代バイオマス】
関連プログラム
環境
2025-08-08
背景
東南アジアの農産業では、廃液や繊維質残渣など大量の未利用バイオマスの適正処理が課題であり、温室効果ガス排出や水質汚染などの環境負荷が懸念されています。本プロジェクトでは、国際農研の技術と連携体制を活用し、これら資源を高付加価値化する次世代バイオマスアップサイクル技術を開発・展開します。
プロジェクト目標
パーム生産業から排出される未利用バイオマスを価値ある資源に転換させ、高付加価値なエネルギーや資材生産を可能とする「バイオマスアップサイクル技術」を開発し、パーム生産国での技術利用による経済性向上と環境負荷軽減効果を実証します。
研究課題構成
- バイオメタンプラットフォームによる未利用バイオマスの高度資源化技術の確立
- 国際展開を見据えたサプライチェーンモデル・ビジネス化支援技術の構築
対象国
マレーシア、他のパーム油生産国(インドネシア、タイ)
成果の対象者・受益者
- 未利用バイオマスによる問題を抱えるパーム生産各国の政府・地域社会・パーム産業
- 付加価値の高いエネルギー・資材の生産・流通・利用に関連する民間企業
- パーム油およびその未利用バイオマス由来のエネルギー・資材を利用する消費者
プロジェクトリーダー
小杉 昭彦(生物資源・利用領域)
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