2019年9月19日(木)、マレーシア理科大学(USM)Murad Mohd Noor講堂(マレーシア国ペナン島)において、国際農研とUSMが代表機関を務める地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム (SATREPS)実施プロジェクト「オイルパーム農園の持続的土地利用と再生を目指したオイルパーム古木への高付加価値化技術の開発(略称:SATREPSパームトランク)」の発足記念式典がとり行われました。
SATREPSパームトランクは、オイルパーム古木(OPT)の伐採・放置がもたらす環境影響を科学的、経済的に評価し、農園環境を改善して持続的プランテーション経営を促すとともに、OPTからバイオ燃料や生分解性素材等の高付加価値製品を製造する技術を開発することで、新しいバイオマス産業創出を目指すものです。
発足記念式典には代表機関である国際農研・岩永勝理事長ならびにUSM・Datuk Asma Ismail副学長をはじめ、JICAマレーシア事務所・府川 賢祐所長、JSTシンガポール事務所・金子 恵美所長、在ペナン日本総領事館・鹿屋 真一郎総領事、マレーシアパームオイル認証制度評議会Sanath Kumaran理事らが列席され、プロジェクト発足への祝辞とともに持続的プランテーション経営の実践や新たなバイオマス産業創出への強い期待が述べられました。また、両国の代表研究者である小杉昭彦研究代表ならびにK. Sudesh Kumar教授がプロジェクトの概要を紹介し、これまでに培ってきた強固な連携を礎とするプロジェクトの推進を祈念しました。
式典後には、会場をGホテルガーニー会議室へ移し、第一回Joint Coordinating Committee (2国間合同運営委員会)を開催しました。同委員会には約50名が出席し、今年度の研究計画や活動計画等の詳細を確認するとともに、プロジェクトの円滑な運営に向けた協議・調整が行われました。