令和6年6月3日(月)、マレーシアのジョハリ・アブドゥル下院議長らが国際農研を訪問され、小山理事長をはじめとする国際農研幹部と意見交換を行いました。
国際農研の概要紹介の後、国際農研が代表機関を務めるSATREPSプロジェクト「オイルパーム農園の持続的土地利用と再生を目指したオイルパーム古木への高付加価値化技術の開発」における社会実装の取組紹介に加え、運営費交付金プロジェクト「環境適応型林業」で実施中のマレーシア森林研究所(FRIM)やマラヤ大学との国際共同研究、「みどりの食料システム基盤農業技術のアジアモンスーン地域応用促進事業」(グリーンアジア)の活動を紹介しました。
マレーシア下院議員から、オイルパームトランク(OPT)から製造されたペレットが、燃料や家具材料として商業利用されていることに関連して、原材料の供給状況や採算性について質問がありました。また、マレーシアの稲作でも生産コスト上昇や高齢化が問題になっており、他作物への転換が検討されているところ、持続的な水管理、化学肥料や農薬の低減等の方策について意見交換を行いました。
ジョハリ議長は、日本とマレーシア間での国際共同研究が継続することへの期待を述べました。