⼩規模農家の気候変動適応および栄養改善を実現する農業システム転換【⼩農システム転換】

2026-09-02

背景

世界の農家の約8割を占める小規模農家は、開発途上国の食料供給の中核を担う一方で、気候変動の影響を最も受けやすい脆弱な立場にあります。特に、貧困率が高いアフリカやアジア中山間地域では、生産性の低い土地での連続耕作や天水依存の農業により、収量の不安定化と栄養不良が併存しています。気温上昇や降水の変動拡大による収量低下が予測される中、小規模農家レベルでの栽培技術・品種・加工技術の改善を通じて、生産性・栄養性・収益性を同時に高める農業システムへの転換が求められています。そのため、科学的知見に基づく具体的な適応策の提示と、その導入モデルの構築が必要です。

プロジェクト目標

熱帯地域の小規模農家を対象に、持続性・栄養の質・収益性を改善する技術群を開発・導入し、畑作物の連続耕作を中心とした伝統農業を、気候変動適応性に優れた農業システムへ転換します。

研究課題構成

  • 気候変動下で小農システムの持続性と収益性を改善する栽培・土壌管理技術
  • 作物遺伝資源の利活用による小農システムの栄養性と環境適応性の改善
  • 小規模農家の栄養改善と食品ロス削減に資する食品加工技術の開発
  • 小農システムの転換をもたらす栽培・品種・加工技術の導入モデルの開発

対象国

ラオス、ケニア、ザンビア、ナイジェリア、マダガスカル、タイ、西アフリカ半乾燥地域(セネガル、ブルキナファソ、マリ、ニジェール)

成果の対象者・受益者

プロジェクト対象国・地域の小規模農家、普及組織、研究機関、国際NGO、アフリカ・アジアにおける類似の農業環境を持つ小規模農家、政府、同環境を対象にする研究機関

プロジェクトリーダー

井関 洸太朗(生物資源・利用領域)

 

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