アフリカの⽔⽥農業と森林機能を両⽴する気候変動下での持続的な⾷料⽣産システムの構築【アフリカ⽔⽥農業】
2026-09-02
背景
サブサハラアフリカでは、貧困と飢餓の克服が最も遅れており、農業は所得向上と食料・栄養供給の両面で重要な役割を担っています。しかし、不良土壌や不安定な水供給のもとで収量は低く、人口増加に応える食料生産は森林伐採を伴う農地拡大に依存してきました。その結果、森林劣化と水田拡大に伴うメタン排出の増加が気候変動や土壌侵食、水源涵養機能の低下を招き、農業生産基盤を一層脆弱化させています。特にマダガスカルでは、水田生産の不安定さが焼畑による農地拡大を促しており、イネ・野菜・マメ類の生産性・強靱性・栄養性を高める技術と、水田農業を支える森林機能の解明を一体的に進める必要があります。
プロジェクト目標
アフリカの水田農業において、安定かつ多様な作物生産につながる栽培技術、育種素材、普及手法を開発します。 併せて、水田農業を支える森林機能と、その維持が食料生産に及ぼす効果を定量化することで、食料の安定供給とランドスケープレベルでの生産環境保全を両立する具体策を明示します。
研究課題構成
- 作物生産と森林保全の両立策の開発とインパクト評価
- 遺伝資源の拡張と応用による気候変動に強靱な作物生産技術開発
- 開発技術の社会実装と広域普及基盤の構築
対象国
マダガスカル、ナイジェリア、コートジボワール、CARD参加国
成果の対象者・受益者
対象国およびアフリカの持続的農業生産や森林保全に関わる研究者・機関、農家、地域コミュニティ、普及組織、民間事業者、政府機関、国際機関、開発支援プロジェクト
プロジェクトリーダー
辻本 泰弘(生産環境・畜産領域)