ラオス教育スポーツ省大臣から感謝状を授与-ラオス国立大学農学部創立50周年記念式典にて

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ラオス

2025年12月9日、ラオス人民民主共和国の首都ビエンチャンで開催されたラオス国立大学農学部創立50周年記念式典において、国際農研の丸井淳一朗主任研究員が、発酵食品分野における長年の国際共同研究の功績に対し、ラオス教育スポーツ省大臣名義の感謝状をラオス国立大学学長より授与されました。

2025年12月9日、ラオス人民民主共和国の首都ビエンチャンで開催されたラオス国立大学農学部創立50周年記念式典において、国際農研の丸井淳一朗主任研究員が、発酵食品分野における長年の国際共同研究の功績に対し、ラオス教育スポーツ省大臣名義の感謝状をラオス国立大学学長より授与されました。

国際農研は、2012年よりラオス国立大学農学部と共同研究を進めており、丸井主任研究員は同国で広く利用される淡水魚発酵調味料(パデーク)の品質安定化と安全性向上に資する製法を明らかにしました。また、農村での技術普及活動を通じてその効果を実証するとともに、主要農産物であるコメを栄養改善と健康増進に活用するため、日本の麹菌を利用した麹甘酒の製法を開発し、現地での紹介にも取り組みました。

さらに、発酵食品の微生物や成分を分析する実験室を整備し、食品科学分野の学生実習や若手研究者の能力開発にも協力しました。これらの取り組みが、発酵食品の品質向上、技術普及、人材育成を通じて農村の生計向上に貢献し、食品科学の発展に寄与したものとして高く評価されました。

翌10日に開催された「第10回国際農業科学・技術開発会議(The 10th International Agricultural Science, Technology and Development Conference)」では、丸井主任研究員がこれまでの共同研究成果を基調講演で紹介しました。本会議には、国際農研のほか、ラオス国立大学農学部と連携するフランス、オーストラリア、タイ、ベトナム、韓国の大学や国際機関が参加しました。また、同会議での研究成果の出展などを通じた貢献に対し、国際農研はラオス国立大学農学部の学部長から感謝状を贈呈されました。
 

【参考情報】
ラオス国立大学農学部創立40周年記念式典および同大学主催の学術会議 “2nd National Research for Development Forum on Getting Ready to AEC” においてJIRCASの共同研究成果を発表

 

感謝状を授与される丸井主任研究員

感謝状を授与される丸井主任研究員(写真はラオス国立大学農学部提供)

基調講演の様子

基調講演の様子(写真はラオス国立大学農学部提供)

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