令和7年6月17日、ラオスにて、国際農研はラオス国立農林研究所(NAFRI)およびラオス大学と共同で進めている黒米研究の成果報告と今後の研究方針の検討を目的とした「ラオスの畑地生態系における黒米生産の機会と可能性に関するワークショップ」を開催しました。
カウンターパート機関であるNAFRIとラオス大学をはじめ、ラオス農林省、地方農林局、日本大使館、国際協力機構(JICA)、NGO、民間精米企業など、多様な関係機関から計47名が参加しました。
ワークショップでは、「黒米の流通実態」、「黒米の新品種開発に向けた取り組み」、「高品質な黒米の生産に適する栽培環境」に関する知見が共有されたほか、「黒米に適用できる麹菌を用いた麹甘酒の研究成果」や「国際農研における遺伝資源の保全・利用の取り組み」も紹介されました。
総合討論では、黒米の健康機能の国内認知度向上に向けた啓発活動の重要性や、加工・発酵技術の開発、品種登録支援の必要性について活発な意見交換が行われました。
閉会後には、これまでの共同研究への貢献に対して、NAFRIより国際農研の研究者3名に感謝状が贈呈されました。本ワークショップの内容は、NAFRIおよびラオス農林省のソーシャルメディアで報告されたほか、現地英字新聞「Vientiane Times」でも紹介されました。