令和7年11月3日、国際農研は、茨城県つくばみらい市のつくばエクスプレス総合基地で開催された「つくばエクスプレスまつり2025」(主催:首都圏新都市鉄道株式会社)に、つくばサイエンスツアーオフィスと共同で出展しました。
今年は、つくばエクスプレスの開通20周年の節目の年にあたり、記念企画も盛り込まれた会場は、家族連れを中心に多くの来場者でにぎわいました。「つくばエクスプレスまつり」は、鉄道や地域の魅力を広く発信し、沿線住民との交流を深めることを目的に毎年開催されており、国際農研にとっては今回が初の出展となりました。
共同出展のテーマは『海の魅力』。つくばサイエンスツアーオフィスは「人工イクラをつくろう!」の体験プログラムを、国際農研は「海藻の不思議と甲殻類クイズ」をそれぞれ出展しました。
国際農研のブースでは、牛のゲップに含まれるメタンガスの発生を抑える効果で注目される「カギケノリ」をミニ水槽で展示。ピンク色の美しい姿が来場者の目を引きました。また、フィリピン原産の「キリンサイ」も展示し、実際に手で触れて海藻の質感を体験できるコーナーが好評でした。
さらに、海や川に生息するエビやカニなど無脊椎動物の「幼生」と「成体」の違いをパネルで紹介。クイズ形式で幼生写真から成体を当てるコーナーでは、子どもたちが意外な答えに驚きながら楽しむ姿が見られました。また、バナメイエビとオニテナガエビの脱皮殻を展示し、実際に触れる体験を通して、成長に伴う殻の硬さの違いを感じていただきました。
当日は想定を上回る多くの来場者が訪れ、国際農研の研究活動を広く知っていただく貴重な機会となりました。今後もこうしたイベントを通じて、研究内容や成果を一般の方々にわかりやすく伝える機会を積極的に設けていく予定です。