令和7年10月1日(水)、国際農研究と駐日ボリビア多民族国家大使館は、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)のポップアップステージ東内にて、SATREPSボリビアプロジェクトの研究成果およびボリビアの農業・食文化の魅力を紹介する公開イベント「未来の食と環境を支える、アンデスの知恵と日本の技術の出会い」を開催しました。
イベントは、Rolando Gregorio Oros Martínez氏(PROINPA財団)の挨拶に続き、長峰司 研究主幹(科学技術振興機構:JST)らによるSATREPS制度の紹介、永利友佳理(国際農研プロジェクトリーダー)によるキヌア研究の意義と成果紹介、藤倉雄司 業務室長(帯広畜産大学)による南米ラクダ科動物の紹介、Giovanna Rocio Almanza Vega教授(サン・アドレス大学)によるキヌアの利用法についての講演が行われました。
続いてボリビア人留学生らによるトークセッションを実施し、若手人材交流の成果や現地での研究・生活について語り合うとともに、参加者との質疑応答が交わされました。
後半は、アンデスの伝統文化を紹介するフォルクローレ音楽演奏と伝統舞踊が披露され、会場は一体感に包まれました。最後に永利プロジェクトリーダーの挨拶をもって閉会しました。
会場はベンチ席が満席となり、ポップアップステージ東内の周囲には立ち見の方も多数見られるなど、大変な盛況となりました。本イベントは、地球規模の課題解決や異文化交流を通じて、大阪・関西万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」と高い親和性を有しており、日本の科学技術の国際的な発信や国際農研の活動に対する理解促進に資する貴重な機会となりました。