グリーンアジアレポートシリーズ第1号を公表-アジアモンスーン地域における科学・技術・イノベーションの適用を通じた持続可能な食料システムの変革の推進-

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グリーンアジア
国名
アジア
農林水産省が令和3年5月に公表した「みどりの食料システム戦略」を踏まえ、 農林水産省が気候変動緩和と持続的農業の実現に資する技術のアジアモンスーン地域での実装を促進することを目的とした「みどりの食料システム基盤農業技術のアジアモンスーン地域応用促進事業」を令和4年度から開始し、国際農研が同事業をグリーンアジアプロジェクト(略称)として実施しています。今般、グリーンアジアプロジェクトの実施のための背景を整理したレポートを作成しました。

農林水産省が令和3年5月に公表した「みどりの食料システム戦略」を踏まえ、農林水産省が気候変動緩和と持続的農業の実現に資する技術のアジアモンスーン地域での実装を促進することを目的とした「みどりの食料システム基盤農業技術のアジアモンスーン地域応用促進事業」を令和4年度から開始し、国際農研が同事業をグリーンアジアプロジェクト(略称)として実施しています。今般、グリーンアジアプロジェクトの実施のための背景を整理したレポートを作成しました(*正本は英語版、日本語訳版有り)。

アジアモンスーン地域は、高温多湿、稲作を主体とした農業、中小規模の農業者の割合が高いといった我が国と共通の特徴を有します。昨今、世界の他の地域と同様に、アジアモンスーン地域の農業部門は気候変動のもとで異常気象が増大し、また、病害虫の影響を大きく受けるリスクも指摘されるようになっています。同時に、アジアモンスーン地域の農業部門は、世界でも有数の農業由来温室効果ガスの排出地域です。このため、農業部門における温室効果ガス排出等の環境負荷削減と生産力の向上を両立する上で、科学技術イノベーションを適用していくことが急務と言えるでしょう。アジアモンスーン地域における科学技術イノベーション適用の加速には、関係者間で知識や経験を共有することが有用です。我が国の食料システムを変革するために開発された技術の中には、アジアモンスーン地域にも適応可能なものが多くあります。レポートは、地域レベルでの食料システム変革の試みを加速化する必要性を掲げ、アジアモンスーン地域の関係者が科学技術イノベーションに関する情報を共有するネットワークを提案します。

 

みどりの食料システム国際情報センター https://www.jircas.go.jp/ja/greenasia 
トピックス  https://www.jircas.go.jp/ja/greenasia/topics 

 

(参考文献)
飯山みゆき、金森紀仁、小林慎太郎、舟木康郎 (2023)、アジアモンスーン地域における科学・技術・イノベーションの適用を通じた持続可能な食料システムの変革の推進、グリーンアジア レポートシリーズ、No. 1. 国立研究開発法人国際農林水産業研究センター (https://www.jircas.go.jp/ja/publication/gars-j/1)

Iiyama M, Kanamori N, Kobayashi S, Funaki Y (2023) Driving Sustainable Food Systems Transformation in the Asia-Monsoon Region with Science, Technology and Innovation. Background and key issues for “Green Asia” project. Green Asia Report Series No.1. JIRCAS. (https://www.jircas.go.jp/ja/publication/gars-e/1

 

グリーンアジアレポートシリーズ No.1 (和訳版)
gars-j1-_-.pdf3.65 MB
Green Asia Report Series No.1
gars-e1-_-.pdf3.5 MB

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