国際会合「熱帯島嶼における農業生産と環境保全の両立」開催報告

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令和4年2月14日、国際農研は国際会合「熱帯島嶼における農業生産と環境保全の両立」を、熱帯・島嶼研究拠点とオンラインの併用で開催しました。

国際会合「熱帯島嶼における農業生産と環境保全の両立」開催報告

令和4年2月14日、国際農研は国際会合「熱帯島嶼における農業生産と環境保全の両立」を、熱帯・島嶼研究拠点とオンラインの併用で開催しました。

熱帯島嶼は、台風や干ばつなどの気象災害に脆弱です。また、窒素肥料の過剰な施用や家畜排泄物の不適切な管理による水質悪化、森林・マングローブの伐採、そして農地からの土壌流出などの環境負荷が増大しており、陸域のみならず沿岸生態系・海洋における環境悪化を招いています。こうした課題に対して、沖縄県、石垣市、フィリピン農業省はそれぞれ独自の取り組みを行っています。今回の会合では、沖縄県から赤土等流出問題とその対策について、石垣市からは石垣市SDGs未来都市計画について、フィリピン農業省土壌水管理局(BSWM)からは地域住民を巻き込んだフィリピン各地の流域における土壌水保全の取り組み、フィリピン農業省砂糖統制庁(SRA)からはサトウキビ栽培における土壌保全について、それぞれ発表が行われました。また国際農研からは、熱帯・島嶼研究拠点やフィリピンで実施中のプロジェクトについて紹介しました。

今回の会合により、沖縄県、石垣市、フィリピン農業省の間での知見の共有を進めることができました。また、今後の人材交流などパートナーシップの構築についての意見交換ができました。

国際農研は引き続き、熱帯島嶼のパートナーシップ構築と、熱帯島嶼における農業生産と環境保全の両立に貢献する技術開発を続けていきます。

リンク:https://www.jircas.go.jp/ja/program/proa/a5

熱帯島嶼風景

会議風景

開会の辞を述べる大前 熱帯・島嶼研究拠点所長

会議風景

熱帯・島嶼研究拠点とオンラインの併用開催の様子

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