WeRise (Weather rice nutrient integrated decision support system)は、国際農研が国際稲研究所(IRRI)と共同開発した、季節予報を利用した天水稲作農家のための意思決定支援システムです。国際農研の気候変動対応プロジェクトは、WeRiseをフィリピンの天水稲作地域に適用するため、今中長期計画ではフィリピン稲研究所(PhilRice)と国際稲研究所(IRRI)との共同研究を行っています。このたびPhilRiceの機関誌「PhilRice Magazine」(季刊発行)がWeRiseを取り上げ、国際農研とのWeRiseに係る取り組みが、読者であるフィリピン国内外のイネ研究開発に携わる人々や稲作農家に対し広く紹介されました。

WeRiseは、フィリピン全国の500万戸にも及ぶ天水稲作農家の、気候変動への適応力を高めるためのツールとして期待されています。共同研究者であるPhilRiceの主任研究員Ailon Oliver Capistrano氏は、季節予報と作物生育モデルを組み合わせたWeRiseを使って、栽培地域と品種に応じて播種や移植ならびに施肥の最適時期の予測が可能であると説明しています。国際農研及び国際稲研究所との共同研究では、イネの生育や気象に関するデータベースを構築し、現地の天水田での実証試験を行うとともに、実際に現場でWeRiseを利用するため、農業普及員の研修も実施しています。

WeRise記事抜粋 画像のクリックでPhilRice MagazineのWeRise紹介記事(4ページ目)がご覧いただけます。

An excerpt on WeRise from the PhilRice Magazine, Vol. 33