国際連合食糧農業機関(FAO)は、創設80周年を記念し、FAOメンバーから提案された農業・農家・食料安全保障に貢献する優れた取り組みや技術を「Impactful Solutions」として表彰する事業を実施しています。
このたび、国際農研(JIRCAS)が提案した4つの研究成果が、この「Impactful Solutions」に選定され、FAOから表彰を受けました。
本事業は、日本を含むFAOメンバーが開発・実施してきた技術や取り組みのうち、土地・土壌・水資源の持続的利用と食料安全保障の強化に顕著な成果を示した「解決策(Solutions)」を選定・表彰するものです。表彰は、1)土地、2)土壌、3)水、4)土地・土壌・水の統合の4分野で行われました。
国際農研が開発・社会実装に関与した以下の4技術が、それぞれの分野で採択され、「Impactful Solutions」として表彰されました。
- 土地分野:水稲施肥技術「リン浸漬処理(P-dipping)」
- 土壌分野:生物的硝化抑制(BNI:Biological Nitrification Inhibition)強化コムギ
- 水分野:間断灌漑技術(AWD:Alternate Wetting and Drying)
- 統合分野:部分深耕と深植え栽培によるサトウキビの環境影響低減と生産性向上
表彰式は2025年10月15日、イタリア・ローマのFAO本部で開催されました。



