また、この新しく開発した早朝開花性を持つイネを評価するために、現在バングラデシュなどで行っている圃場試験の写真や現地の研究者との意見交換のこぼれ話なども交えて、リアルタイムで進んでいる研究開発の現場の様子を具体的に話してくれました。
生徒の皆さんは、高温不稔で発生した空籾と通常のイネ籾の違いを触って実感しながら、熱帯地域だけではなく日本でも発生している高温不稔の問題を解決できる可能性を持った新しい品種の開発の話を熱心に聞いていました。
今回の講義を通じて、開発途上地域の食料問題や環境問題、特に農業研究の重要性を身近に感じてもらい、今後の進路を考えるきっかけになればと思います。
<参考ページ>
国際農研 Pick up 488. 気候変動による動植物の活動周期と季節のミスマッチ
国際農研 Pick up 572. 高温不稔を軽減するイネ早朝開花性の利用