みどりの食料システムEXPOに国際農研が取り組むバイオマスエネルギーの研究成果を出展

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令和6年3月5日(火)~3月8日(金)、東京ビッグサイトで開催された「みどりの食料システムEXPO」(主催:一般社団法人日本能率協会)に、国際農研が取り組むバイオマスエネルギーの研究活動や研究成果を出展しました。本イベントは、食のバリューチェーンと持続可能な環境を推進する展示会です。

令和6年3月5日(火)~3月8日(金)、東京ビッグサイトで開催された「みどりの食料システムEXPO」(主催:一般社団法人日本能率協会)に、国際農研が取り組むバイオマスエネルギーの研究活動や研究成果を出展しました。本イベントは、食のバリューチェーンと持続可能な環境を推進する展示会です。

国際農研は、東南アジア地域におけるオイルパーム産業等から排出される未利用バイオマスを活用した微生物糖化技術の研究を実施しています。みどりの食料システムEXPOでは、「農産廃棄物がもたらす地球規模課題の解決を目指したカーボンリサイクルを加速化する技術開発」プロジェクトの研究成果と地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム(SATREPS)「オイルパーム農園の持続的土地利用と再生を目指したオイルパーム古木への高付加価値化技術の開発」で共同研究を実施している株式会社IHIにも出展していただきました。

国際農研が開発した微生物糖化技術は、脱炭素に繋がり、かつアップサイクルできる次世代環境技術です。酵素(セルラーゼ)を使わずにセルロースやヘミセルロースといった繊維質を「糖化菌」のみで糖や有機酸へ変換します。株式会社IHIが行う嫌気性排水処理装置(ICリアクター)と組み合わせることで、これまで以上のバイオガス生産量の回収や高速処理が可能となりました。

本イベントへの来場者数は4日間で76,183名(同時開催展含む)でした。微生物糖化技術を用いた高効率バイオガス製造に関心・問合せが年々増えており、①廃棄物処理負担軽減、②バイオガス発電による効率的電力供給、③ゼロエミッション化、による低炭素社会の実現に貢献します。

会期中、多くの方にブースにお越しいただきありがとうございました。

 

  • 微生物の培養だけでセルロースを糖化する技術を開発―微生物糖化法で糖化酵素に要するコストをゼロに―(令和4年6月2日プレスリリース
  • 【次世代環境技術へ挑戦】微生物糖化メタン発酵技術 IHI × JIRCAS  (YouTube動画)
     
「みどりの食料システムEXPO」国際農研ブースの様子
「みどりの食料システムEXPO」国際農研ブースで解説するスタッフ

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