2026年10月13日、国際農林水産業研究センター(国際農研)と国際稲研究所(International Rice Research Institute:IRRI)は、東京都において、持続可能で気候変動に強い稲作の実現に向けた共同研究契約の調印式を開催しました。式典では、IRRIのDr. Yvonne Pinto所長と国際農研の長谷川利拡理事長らが契約書に署名しました。
本契約に基づく共同研究は、国際農研の「A2低炭素農業プロジェクト」に位置付けられ、7年間にわたり、二つの研究課題に取り組みます。一つ目は、土壌や微生物、生物的窒素固定の働きを総合的に調べ、温室効果ガスの排出を抑える稲作システムの開発を目指す研究です。二つ目は、観測データとモデルを用いて、間断灌漑(AWD)の効果を評価する研究です。
両機関は、長年にわたり稲作研究を通じて協力関係を築いてきました。2025年のDr. Yvonne Pinto所長による国際農研訪問などを契機に、稲作を取り巻く課題や新たな研究協力の方向性について協議を重ねてきました。こうした協議を経て、国際農研の若手研究者も参加する本共同研究の開始に至りました。
本共同研究では、両機関の知見と研究基盤を組み合わせ、コメの安定生産と環境負荷の低減を両立する実践的な低炭素農業技術の開発を進めます。さらに、研究成果をアジアをはじめとする世界の稲作地域で活用し、持続可能で強靱な食料システムの構築に貢献することを目指します。
国際稲研究所(IRRI)のプレスリリース(英語):
https://www.irri.org/news-and-events/news/jircas-and-irri-strengthen-collaboration-toward-low-carbon-sustainable-rice

