令和8年度特別派遣研究員の募集について

国際農林水産業研究センター (以下、国際農研) では、熱帯又は亜熱帯に属する地域その他開発途上にある海外の地域における農林水産物の持続的生産等に関する研究を、それぞれの研究に最も適する国又は地域の研究機関と共同で実施しています。

本募集は、我が国の大学院生、ポスドク研究者を国際農研が推進するプロジェクトサイトへ国際農研の特別派遣研究員として派遣し、国際農研の研究活動と連動した活動の実施を通じて、国際農研の研究の進行を加速させると共に、我が国の今後の国際研究の発展を担う研究人材の育成を目的とするものです。

令和8年度は、「大学院生型」について、3つのテーマで特別派遣研究員を募集します。奮って応募ください。
 

募集課題と研究内容

1.BNI強化インド優良コムギ系統による圃場での窒素動態

派遣タイプ:
大学院生型
派遣先国・機関:
インド・ICAR-中央塩類土壌研究所 (CSSRI)
派遣期間 (予定):
令和8年11月 ~ 令和9年5月
関連プロジェクト:
BNI構築
受け入れ研究者:
Guntur Subbarao

本研究は、SATREPS BNIコムギプロジェクトの一環として、インドにおけるBNI技術の実証と社会実装を推進するものである。BNI能を導入したインド優良コムギ系統 (BC2F5) は、2026年作より推奨品種登録に向けた多地点試験が開始される予定である。
これまでにCSSRIでは窒素動態評価手法の確立が進められており、今後、新規系統を用いた圃場試験を現地において実施する。本派遣では、現地プロジェクトに参画するOJTを通じて、データ収集・解析の実務経験を積み、国際農業研究の推進に必要な能力の習得を図る。
 

2.上流植生が水質の変化を介して下流の水田生産に及ぼす影響評価

派遣タイプ:
大学院生型
派遣先国・機関:
マダガスカル共和国・アンタナナリボ大学放射線研究所 (LRI)
派遣期間 (予定):
令和8年11月 ~ 令和9年7月
関連プロジェクト:
アフリカ水田農業
受け入れ研究者:
辻本泰弘

本研究では、急速な森林劣化と不安定な作物生産の双方が課題となっているマダガスカルを対象に、上流植生の劣化が、水質の変化を介して、下流の水田への栄養塩の供給や水稲収量に及ぼす影響を評価する。さらに、水質評価に基づく適切な施肥や水管理を組み合わせることで、水稲収量を改善できるかを検証する。
 

3.廃菌床バイオ炭の施用が作物の生育と土壌の炭素貯留・涵養能に及ぼす影響

派遣タイプ:
大学院生型
派遣先国・機関:
ガーナ共和国・開発研究大学 (UDS)
派遣期間 (予定):
令和9年2月 ~ 令和9年12月
関連プロジェクト:
アフリカ生態系サービス
受け入れ研究者:
中村智史

バイオ炭は、農業廃棄物の有効利用と持続的な作物生産に貢献できる資材として期待されている。本研究では、廃菌床バイオ炭を作製し、ガーナの畑作体系を対象に、施用量や肥料との組み合わせ、輪作・間作を組み合わせた栽培体系への導入方法を検討する。さらに、ヤムおよびメイズを中心とした主要作物の生育、根系発達および収量への影響を評価するとともに、根系発達と土壌水分保持性や養分動態との関係を解析し、廃菌床バイオ炭を活用した作物生産性向上技術の確立を目指す。

 

 

※1 採用予定は各課題1名とします。
※2 「派遣期間 (予定)」は国際農研が派遣を予定している期間です。派遣期間の変更 (派遣開始日の繰下げ等) を希望する応募者は、提出する「特別派遣研究員調書」の「3. その他 (希望する派遣期間、特記事項など)」に、派遣期間変更の希望とその理由を明記して下さい。

応募資格

次に掲げる資格に該当する者であることとします。

  1. 「大学院生型」の応募者は、農林水産分野又は自然科学分野の大学院博士課程若しくは、修士課程に在学し、学士号又は修士号を所持する者
  2. 派遣先での共同研究に耐え得る健康な者
  3. 共同研究に支障のない程度の英語又は派遣先での現地語の能力を有する者
  4. 原則として申請時点で35歳以下の者
  5. 我が国の今後の国際研究の発展に貢献することを目指す者

支給する経費

特別派遣研究員には次の費用が支給されます。

  1. 往復航旅券 (エコノミークラス) 及び現地移動旅費
  2. 滞在費 (派遣国、都市によって異なる : 詳細)
  3. 国内旅費
  4. 海外旅行傷害保険 (国際農研が定める条件に準じる : 詳細)
  5. 旅行雑費 (予防接種費用、査証手数料等)
  6. 事前健康診断費用 (再検査経費を除く)
  7. 国内研修費用 (国際農研が必要と認めた場合に実施)

現地での受け入れ体制

特別派遣研究員の現地での活動を、以下のように支援します。

  1. 現地サイトに出張する受け入れ研究者及び関連プロジェクトの国際農研の研究者による現地活動への支援
  2. 派遣機関及びそのスタッフによる現地活動及び生活面での支援
  3. 募集課題の遂行に必要な材料・施設・設備の提供

応募方法と募集期間

応募方法

応募は以下の3ステップで行われます。

  1. 応募者情報の登録
  2. 登録完了のお知らせ
    • 登録いただいたメールアドレス宛てに、国際農研から登録完了のお知らせと、書類提出のお願いをお送りします。
  3. 応募書類の提出
    • 2で送られたメールの指示に従い提出書類を提出ください。

提出書類

  1. 特別派遣研究員調書
  2. 履歴書 (様式は自由)
  3. 主要論文のコピー (最大3報)
  4. 推薦状※ (様式は自由)
    ※推薦者は大学指導教官や在籍機関の上司等とし、登録時に記載した方と同じであることとします。

募集期間

令和8年8月31日 (月) までとします。

選考及び選考結果の通知:

特別派遣研究員の選考は書類審査及び面接審査によって行います。

  1. 書類審査の結果は、令和8年9月中旬に本人にメールにて通知します。
  2. 面接審査は、書類審査の合格者に対し、オンラインにて実施します (令和8年9月18日を予定)。
  3. 面接審査の結果は、令和8年9月下旬までに本人にメールにて通知します。

問い合わせ先:

問い合わせは、国際農研Webサイトの問い合わせフォームから、「共同研究員等の招へいについて / Visiting research fellow」を選択して、お問い合わせください。選考結果に対する個人の問い合わせには応じませんのでご了承ください。

連絡先
〒305-8686 茨城県つくば市大わし1-1

国際農研 広報連携ユニット 連携交流科(特別派遣研究員担当)