JIRCAS開発技術「P-dipping」、JICA筑波の田植祭で体験型イベントを実施

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2026年5月16日、茨城県つくば市のJICA筑波で開催された田植祭において、国際農研(JIRCAS)とJICA筑波の連携により、施肥技術「P-dipping」を取り入れた体験型イベントが実施されました。本取り組みは、一般参加者が実際の作業を通じて技術を体感する機会の提供を目的として行われ、当日は約150名が来場しました。

2026年5月16日、茨城県つくば市のJICA筑波で開催された田植祭において、国際農研(JIRCAS)とJICA筑波の連携により、施肥技術「P-dipping」を取り入れた体験型イベントが実施されました。本取り組みは、一般参加者が実際の作業を通じて技術を体感する機会の提供を目的として行われ、当日は約150名が来場しました。
P-dippingは、苗の根にリン肥料を混合した泥を付着させてから移植する施肥技術です。リンを局所的に施用することで施肥効率を高め、収量向上と環境負荷低減の両立が期待されています。マダガスカルの稲作現場ではすでに効果が実証されており、現在はアフリカやアジアの他地域への展開も進められています。
当日は、社会科学領域の八下田佳恵研究員が、P-dippingの技術的特徴や効果について分かりやすく紹介しました。インフォグラフィックポスターの掲示や、子どもにも理解しやすい説明が工夫され、「新しい学びがあった」といった声が多く寄せられました。
続いて行われた水田での田植え体験では、生産環境・畜産領域の岡本卓哲研究員と荒谷遥香特別研究員が、P-dippingに用いるリン肥料入り泥の作り方や苗の根への付着方法について実演を交えて解説しました。参加者は自らP-dippingを施した苗を手に水田へ入り、実際に田植えを体験しました。「泥と肥料はどうやって混ぜるの?」「どれくらい根に泥とつけたらいいの?」といった具体的な質問も多く寄せられ、大人から子どもまで技術を体験しながら理解する様子が見られました。
本イベントは、来場者が実際の田植えを通じてP-dippingの仕組みや特徴を実感する機会となり、国際農研の研究成果を身近に感じてもらう貴重な場となりました。また、開発途上地域における取り組みの紹介とあわせて、国際的な農業課題や持続可能な農業への関心を高める契機ともなりました。今後も、P-dippingのさらなる普及に向け、国内外での情報発信および実証の機会を拡大していく予定です。
 

P-dipping説明

P-dipping実践

田植え

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