2025年11月27～29日、タイ国立科学博物館（バンコク郊外・パトゥムターニー）において開催された国際学会 “The 5th Thailand International Symposium on Natural History Museums 2025” にて、水産領域の齋藤研究員が “Best Oral Presentation Award” を受賞しました。本シンポジウムは、自然史研究や博物館展示などに関する知見や技術の共有を目的として開催され、東南アジアを中心に9か国から研究者、博物館関係者や学生らが参加しました。

淡水産の小型テナガエビ類 Macrobrachium lanchesteri 種群は、タイをはじめとするインドシナ半島の内陸部にて、日常的に消費される重要な水産資源です。齋藤研究員は、タイ・ウボンラチャタニ大学農学部と共同で本種群の生活史と漁業管理に関する研究発表を行いました（演者：齋藤稔・Chaiwut GRUDPAN・Jarungjit GRUDPAN・Achara JUTAGATE・本田聡・Tuantong JUTAGATE）。重要性が見過ごされがちな普通種に着目したこと、得られた結果に基づいて実行可能性の高い漁業管理手法を提示したことなどが評価され、今回の受賞につながりました。